4.10. アンダークラウドのコンテナーレジストリー
Red Hat Enterprise Linux 8 には、Docker Registry v2 をインストールするための docker-distribution
パッケージが含まれなくなりました。互換性および同じ機能レベルを維持するために、director のインストールでは Apache Web サーバーおよび image-serve
という仮想ホストが作成され、これによりレジストリーが提供されます。このレジストリーでも、SSL を無効にしたポート 8787/TCP が使用されます。Apache ベースのレジストリーはコンテナー化されていません。したがって、以下のコマンドを実行してレジストリーを再起動します。
コンテナーレジストリーのログは、以下の場所に保存されます。
- /var/log/httpd/image_serve_access.log
- /var/log/httpd/image_serve_error.log.
$ sudo systemctl restart httpd
イメージのコンテンツは、/var/lib/image-serve
から提供されます。この場所では、レジストリー REST API のプル機能を実装するために、特定のディレクトリーレイアウトおよび apache
設定が使用されています。
Apache ベースのレジストリーは読み取り専用コンテナーレジストリーで、podman push
コマンドも buildah push
コマンドもサポートしません。つまり、director または OpenStack Platform 以外のコンテナーをレジストリーにプッシュすることはできません。ただし、ContainerImagePrepare
パラメーターを使用する director のコンテナー準備ワークフローにより、OpenStack Platform イメージを変更することができます。