第1章 Red Hat OpenStack Platform ハイパーコンバージドインフラストラクチャー
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) は、ハイパーコンバージドノードで構成されます。リソースの使用率を最適化するために、サービスがこのハイパーコンバージドノード上で共存します。RHOSP HCI では、Compute サービスとストレージサービスがハイパーコンバージドノード上で共存します。ハイパーコンバージドノードのみのオーバークラウド、またはハイパーコンバージドノードを通常のコンピュートノードおよび Ceph Storage ノードと混在させたオーバークラウドをデプロイすることが可能です。
Red Hat Ceph Storage をストレージプロバイダーとして使用する必要があります。
- Ceph のメモリー設定を自動的に調整するには、ceph-ansible 3.2 以降を使用します。
- BlueStore のメモリー処理機能を利用するには、BlueStore を HCI デプロイメントのバックエンドとして使用します。
本ガイドでは、オーバークラウド上に HCI をデプロイする方法、およびオーバークラウドの他の機能 (例: ネットワーク機能の仮想化) と統合する方法について説明します。ハイパーコンバージドノード上における Compute サービスと Ceph Storage サービスの両方のパフォーマンスを最適な状態にする方法についても記載しています。
1.1. 前提条件
- アンダークラウドをデプロイしている。アンダークラウドのデプロイ方法についての説明は、『 director のインストールと使用方法』 を参照してください。
- お使いの環境で、Compute および Ceph Storage の要件を満たすノードをプロビジョニング可能である。詳しい情報は、『Director Installation and Usage 』の「Basic overcloud deployment」を参照して ください。
- 環境内の全ノードを登録している。詳しくは、「 ノードの登録 」を参照してください。
- 環境内の全ノードがタグ付けされている。詳しくは、『Deploying an overcloud with containerized Red Hat Ceph』の「 Manually tagging nodes」を参照し てください。
- Compute サービスおよび Ceph OSD サービスに使用するノード上のディスクをクリーンアップしている。詳しくは、「 Ceph Storage ノードのディスクのクリーニング 」を参照してください。
- オーバークラウドノードを Red Hat コンテンツ配信ネットワークまたは Red Hat Satellite サーバーに登録するための準備を行っている。詳しい情報は、『オーバークラウドの高度なカスタマイズ 』の「Ansible ベースのオーバークラウド登録 」を参照してください。