5.8.3. 共有ストレージの設定
共有ストレージを使用する場合には、Compute サービスのインスタンスディレクトリーを 2 つのノードにエクスポートし、ノードにアクセスできることを確認します。ディレクトリーのパスは、Compute 環境ファイルの state_path
および instances_path
パラメーターで設定されます。この手順では、デフォルト値の /var/lib/nova/instances
を使用しています。共有ストレージを設定することができるのは、root アクセスのあるユーザーのみです。以下の手順の Compute サービスユーザーは、すべてのコントローラーノードおよびコンピュートノードについて同じでなければなりません。
手順
コントローラーノードで以下の手順を実施します。
以下の例に示すように、Compute サービスのユーザーに
/var/lib/nova/instances
ディレクトリーの読み取り/書き込み権限があることを確認します。drwxr-xr-x. 9 nova nova 4096 Nov 5 20:37 instances
/etc/exports
ファイルに以下の行を追加します。/var/lib/nova/instances node1_IP(rw,sync,fsid=0,no_root_squash) /var/lib/nova/instances node2_IP(rw,sync,fsid=0,no_root_squash)
node1_IP
およびnode2_IP
を 2 つのコンピュートノードの IP アドレスに置き換えてください。以下に例を示します。/var/lib/nova/instances 192.168.24.9(rw,sync,fsid=0,no_root_squash) /var/lib/nova/instances 192.168.24.21(rw,sync,fsid=0,no_root_squash)
/var/lib/nova/instances
ディレクトリーをコンピュートノードにエクスポートします。# exportfs -avr
NFS サーバーを再起動します。
# systemctl restart nfs-server
各コンピュートノードで以下の手順を実施します。
-
/var/lib/nova/instances
ディレクトリーがローカルに存在することを確認します。 /etc/fstab
ファイルに以下の行を追加します。NFS_SHARE_PATH:/var/lib/nova/instances /var/lib/nova/instances nfs4 defaults 0 0
コントローラーのインスタンスディレクトリーをマウントし、
/etc/fstab
に記載されているすべてのデバイスをマウントします。# mount -a -v
QEMU がディレクトリーのイメージにアクセスできることを確認します。
# ls -ld /var/lib/nova/instances drwxr-xr-x. 9 nova nova 4096 Nov 5 20:37 /var/lib/nova/instances
ノードでインスタンスディレクトリーを表示できることを確認します。
drwxr-xr-x. 9 nova nova 4096 Nov 5 20:37 /var/lib/nova/instances
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以下のコマンドを実行して、全マウント済みデバイスを確認することもできます。
# df -k