1.4. シナリオの定義
本ガイドのシナリオでは、IPv6 を使用する分離ネットワークでオーバークラウドを作成します。本書では、Heat テンプレートおよび環境ファイルを使用して設定したネットワーク分離で、オーバークラウドを作成することが目的です。このシナリオでは、設定の違いを示すために、これらの Heat テンプレートと環境ファイルに特定のバリアントも提供されます。
このシナリオでは、アンダークラウドは引き続き PXE ブート、イントロスペクション、デプロイメント、およびその他のサービスに IPv4 の接続を使用します。
本ガイドは、『 director のインストールと使用方法』 の「オーバークラウドの管理」のシナリオに類似したシナリオを使用します。主な違いは、Ceph Storage ノードが省略される点です。
このシナリオについての詳しい情報は、『 director のインストールと使用方法』 を参照してください。
本ガイドでは、RFC 3849 で定義されているように文書用に 2001:DB8::/32 IPv6 接頭辞を使用します。これらのサンプルアドレスは、独自のネットワークの IPv6 アドレスに置き換えるようにしてください。