7.2. ワークフローと派生パラメーターについての概要
この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。
OpenStack Workflow (mistral) サービスを使用すると、利用可能なベアメタルノードのケイパビリティーに基づいてパラメーターを派生することができます。Red Hat OpenStack Platform ワークフローでは、yaml ファイルで実行するタスクおよびアクションのセットを定義します。tripleo-common/workbooks/
ディレクトリーにある derive_params.yaml
という事前定義済みのワークブックを使用することができます。このワークブックは、ベアメタルのイントロスペクションで取得した結果から、サポートされる各パラメーターを派生するワークフローを提供します。derive_params.yaml
のワークフローは、tripleo-common/workbooks/derive_params_formulas.yaml
の計算式を使用して、派生パラメーターを計算します。
derive_params_formulas.yaml
の計算式は、お使いの環境に応じて変更することができます。
derive_params.yaml
ワークブックは、特定のコンポーザブルロール用の全ノードのハードウェア仕様が同じであることを前提としています。ワークフローは、フレーバーとプロファイルの関連付けと、nova の配置スケジューラーを考慮して、ロールに関連付けられたノードを照合し、そのロールと一致する最初のノードのイントロスペクションデータを使用します。
Red Hat OpenStack Platform ワークフローの詳細は、「ワークフロー および実行に関するトラブルシューティング」を 参照してください。
-p または --plan-environment-file オプションを使用して、カスタムの plan_environment.yaml
ファイルを openstack overcloud deploy コマンドに追加することができます。カスタムの plan_environment.yaml
ファイルは、ワークブックの一覧と、ワークブックに渡す値を指定します。トリガーされるワークフローは派生パラメーターをマージしてカスタムの plan_environment.yaml
に戻し、オーバークラウドのデプロイメントに利用できるようになります。これらの派生パラメーターの結果を使用して、オーバークラウドのイメージを準備することができます。
デプロイメントでの --plan-environment-file オプションの使用方法に関する詳しい情報は、『オーバークラウドの高度なカスタマイズ』の「 プランの環境メタデータ」を 参照してください。