7.5. manila を使用したセキュリティーサービス
manila は、ネットワーク認証プロトコルと統合することで、ファイル共有へのアクセスを制限できます。各プロジェクトには、クラウドの keystone 認証ドメインとは別に機能する独自の認証ドメインを持つことができます。このプロジェクトドメインを使用して、manila を含む OpenStack クラウド内で実行されるアプリケーションに承認 (AuthZ) サービスを提供することができます。利用可能な認証プロトコルには、LDAP、Kerberos、および Microsoft Active Directory 認証サービスが含まれます。
7.5.1. セキュリティーサービスの概要
ファイル共有を作成してエクスポート場所を取得した後、ユーザーにはファイル共有をマウントし、ファイルを操作するパーミッションがありません。ユーザーは、新規共有へのアクセスを明示的に取得する必要があります。
クライアントの認証および承認 (authN/authZ) は、セキュリティーサービスと共に実行できます。LDAP、Kerberos、または Microsoft Active Directory が共有ドライバーおよびバックエンドでサポートされている場合、manila はこれらを使用できます。
場合によっては、NetApp, EMC などのセキュリティーサービスの 1 つを明示的に指定する必要があります。Windows ドライバーには、CIFS プロトコルを使用したファイル共有の作成にActive Directory が必要です。