15.2. IdM へのアンダークラウドの追加
以下の手順では、アンダークラウドを IdM に登録して novajoin を設定します。undercloud.conf
で以下の設定を行います ([DEFAULT]
セクション内)。
novajoin サービスは、デフォルトで無効にされます。有効にするには、以下のように設定します。
[DEFAULT] enable_novajoin = true
アンダークラウドノードをIdM に登録するためのワンタイムパスワード (OTP) を設定する必要があります。
ipa_otp = <otp>
neutron の DHCP サーバーにより提供されるように、オーバークラウドのドメイン名を設定します。
overcloud_domain_name = <domain>
アンダークラウドに適切なホスト名を設定します。
undercloud_hostname = <undercloud FQDN>
アンダークラウドのネームサーバーとして IdM を設定します。
undercloud_nameservers = <IdM IP>
より大きな環境の場合には、novajoin の接続タイムアウト値を確認する必要があります。
undercloud.conf
で、undercloud-timeout.yaml
という名前の新規ファイルへの参照を追加します。hieradata_override = /home/stack/undercloud-timeout.yaml
undercloud-timeout.yaml
に以下のオプションを追加します。タイムアウト値は秒単位で指定することができます (例:5
)。nova::api::vendordata_dynamic_connect_timeout: <timeout value> nova::api::vendordata_dynamic_read_timeout: <timeout value>
-
undercloud.conf
ファイルを保存します。 アンダークラウドのデプロイコマンドを実行して、既存のアンダークラウドに変更を適用します。
$ openstack undercloud install