6.3.4. 無効化されたサービスの有効化
一部のサービスはデフォルトで無効化されています。これらのサービスは、overcloud-resource-registry-puppet.j2.yaml
ファイルで null 操作 (OS::Heat::None
) として登録されます。たとえば、Block Storage のバックアップサービス (cinder-backup
) は無効化されています。
OS::TripleO::Services::CinderBackup: OS::Heat::None
このサービスを有効化するには、puppet/services
ディレクトリー内の対応する Heat テンプレートにリソースをリンクする環境ファイルを追加します。一部のサービスには、environments
ディレクトリー内に事前定義済みの環境ファイルがあります。たとえば、Block Storage のバックアップサービスは、以下のような内容を含む environments/cinder-backup.yaml
ファイルを使用します。
resource_registry: OS::TripleO::Services::CinderBackup: ../podman/services/pacemaker/cinder-backup.yaml ...
これにより、デフォルトの null 操作のリソースが上書きされ、これらのサービスが有効になります。openstack overcloud deploy
コマンドの実行時に、この環境ファイルを指定します。
$ openstack overcloud deploy --templates -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/cinder-backup.yaml