A.6. 次世代電源管理ドライバーへの移行
Red Hat OpenStack Platform では ハードウェアタイプ とも呼ばれる次世代ドライバーが使用され、従来のドライバーがこれに置き換えられています。
従来のドライバーとそれと等価な次世代ハードウェアタイプの対比を、以下の表に示します。
従来のドライバー | 新しいハードウェアタイプ |
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OpenStack Platform 15 では、これらの従来ドライバーは削除され、使用できなくなっています。OpenStack Platform 15 に アップグレードする前に ハードウェアタイプに変更する必要があります。
手順
有効なハードウェアタイプの最新の一覧を確認します。
$ source ~/overcloud $ openstack baremetal driver list --type dynamic
有効ではないハードウェアタイプのドライバーを使用する場合には、環境ファイルの
IronicEnabledHardwareTypes
パラメーターを使用してそのドライバーを有効にします。parameter_defaults: IronicEnabledHardwareTypes: ipmi,redfish,idrac
ファイルを保存し、オーバークラウドのデプロイコマンドを実行します。
$ openstack overcloud deploy -e [ENVIRONMENT_FILE] -r [ROLES_DATA] -n [NETWORK_DATA]
ご自分のオーバークラウドに関連する環境ファイルおよびデータファイルをすべて追加するようにしてください。
以下のコマンドを実行します。
OLDDRIVER
およびNEWDRIVER
変数を、実際の電源管理タイプに置き換えてください。$ source ~/overcloud $ OLDDRIVER="pxe_ipmitool" $ NEWDRIVER="ipmi" $ for NODE in $(openstack baremetal node list --driver $OLDDRIVER -c UUID -f value) ; do openstack baremetal node set $NODE --driver $NEWDRIVER; done