第3章 環境ファイルの編集
環境ファイルには、設定する必要のあるバックエンド設定が含まれます。また、Shared File Systems サービスのデプロイに関する設定も含まれます。
環境ファイルに関する詳しい情報は、『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「環境ファイル」を参照してください。https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/16.0/html-single/advanced_overcloud_customization/index#sect-Environment_Files
本リリースには、ネイティブ CephFS バックエンドを定義するための統合環境ファイルが含まれ、Shared File Systems サービスのデプロイに使用するデフォルト設定が含まれています。このファイルは、アンダークラウドノードの以下の場所にあります。
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/manila-cephfsnative-config.yaml
手順
必要な環境設定を含む環境ファイルを作成します。
~/templates/manila-cephfsnative-config.yaml
Shared File Systems サービスをデプロイする際に director が使用するデフォルト値を、以下のコードスニペットに示します。
./home/stack/templates/manila-cephfsnative-config.yaml
parameter_defaults: # 1 ManilaCephFSNativeBackendName: cephfsnative ManilaCephFSNativeDriverHandlesShareServers: false # 2 ManilaCephFSNativeCephFSConfPath: '/etc/ceph/ceph.conf' # 3 ManilaCephFSNativeCephFSAuthId: 'manila' # 4 ManilaCephFSNativeCephFSClusterName: 'ceph' ManilaCephFSNativeCephFSEnableSnapshots: true
- 1
parameter_defaults
ヘッダーから設定が始まります。具体的には、resource_registry
に設定されたデフォルト値を上書きすることができます。これには、CephFS バックエンドのデフォルトを設定するOS::Tripleo::Services::ManilaBackendCephFs
で定義した値も含まれます。- 2
ManilaCephFSNativeDriverHandlesShareServers
をfalse
に設定すると、ドライバーは共有サーバーのライフサイクルを処理しません。- 3
ManilaCephFSNativeCephFSConfPath:
Ceph クラスターの設定ファイルへのパスを設定します。- 4
ManilaCephFSNativeCephFSAuthId:
director がファイル共有にアクセスするために作成する Ceph 認証 ID です。