第10章 ボリュームスナップショット
ボリュームスナップショットは、特定の時点におけるクラスター内のストレージボリュームの状態を表します。これらのスナップショットは、毎回フルコピーを作成する必要がないので、より効率的にストレージを使用するのに役立ち、アプリケーション開発のビルディングブロックとして使用できます。
同じ永続ボリューム要求 (PVC) の複数のスナップショットを作成できます。CephFS の場合、PVC ごとに最大 100 スナップショットを作成できます。RADOS Block Device (RBD) の場合、PVC ごとに最大 512 スナップショットを作成できます。
スナップショットの定期的な作成をスケジュールすることはできません。
10.1. ボリュームスナップショットの作成
Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC) ページまたは Volume Snapshots ページのいずれかからボリュームスナップショットを作成できます。
前提条件
-
PVC は
Bound
状態にある必要があり、使用中の状態にすることはできません。
Pod が使用している場合、OpenShift Container Storage は PVC のボリュームスナップショットのクラッシュの一貫性だけを提供します。アプリケーションの一貫性を保つために、まず実行中の Pod を破棄してスナップショットの一貫性を確保するか、またはアプリケーションが提供する静止メカニズムを使用してこれを確保します。
手順
- Persistent Volume Claims ページで以下を実行します。
-
OpenShift Web コンソールで、Storage
Persistent Volume Claims をクリックします。 ボリュームのスナップショットを作成するには、以下のいずれかを実行します。
-
必要な PVC の横にある Action メニュー (⋮)
Create Snapshot をクリックします。 -
スナップショットを作成する PVC をクリックし、Actions
Create Snapshot をクリックします。
-
必要な PVC の横にある Action メニュー (⋮)
- ボリュームスナップショットの Name を入力します。
- ドロップダウンリストから Snapshot Class を選択します。
- Create をクリックします。作成されるボリュームスナップショットの Details ページにリダイレクトされます。
-
OpenShift Web コンソールで、Storage
- Volume Snapshots ページで以下を実行します。
-
OpenShift Web コンソールで Storage
Volume Snapshots をクリックします。 - Volume Snapshots ページで、Create Volume Snapshot をクリックします。
- ドロップダウンリストから必要な Project を選択します。
- ドロップダウンリストから Persistent Volume Claim を選択します。
- スナップショットの Name を入力します。
- ドロップダウンリストから Snapshot Class を選択します。
- Create をクリックします。作成されるボリュームスナップショットの Details ページにリダイレクトされます。
-
OpenShift Web コンソールで Storage
検証手順
- PVC の Details ページに移動し、Volume Snapshots タブをクリックしてボリュームスナップショットの一覧を表示します。新規スナップショットが一覧表示されていることを確認します。
-
OpenShift Web コンソールで Storage
Volume Snapshots をクリックします。新規スナップショットが一覧表示されていることを確認します。 -
ボリュームスナップショットが
Ready
状態になるまで待機します。