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2.2. 大規模な実稼働用オーバークラウド上での Telemetry サービスの設定

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大規模な実稼働用オーバークラウドで Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Telemetry サービスを有効にする場合、Telemetry サービスを専用のノードにデプロイしてそのパフォーマンスを向上させることができます。

Telemetry サービスは、常にストレージバックエンドとして選択された RHOSP オブジェクトストアを使用します。Red Hat Ceph Storage を有効にしない場合、Telemetry サービスは RHOSP Object Storage サービス (swift) を使用します。デフォルトでは、RHOSP director は Object Storage サービスと Telemetry サービスを Controller 上に共存させます。

前提条件

  • Telemetry サービスをデプロイするオーバークラウドが、大規模な実稼働用のオーバークラウドである。

手順

  1. 専用のテレメトリーノードを設定するには、Controller ロールから Telemetry サービスを削除します。

    /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/roles_data.yaml/home/stack/templates/roles_data.yaml にコピーして、Orchestration サービス (heat) カスタム環境ファイルを作成します。

  2. /home/stack/templates/roles_data.yaml で、Controller ロールの ServicesDefault 一覧から以下の行を削除します。

        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentCentral
        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentNotification
        - OS::TripleO::Services::GnocchiApi
        - OS::TripleO::Services::GnocchiMetricd
        - OS::TripleO::Services::GnocchiStatsd
        - OS::TripleO::Services::AodhApi
        - OS::TripleO::Services::AodhEvaluator
        - OS::TripleO::Services::AodhNotifier
        - OS::TripleO::Services::AodhListener
        - OS::TripleO::Services::PankoApi
        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentIpmi
  3. 以下のスニペットを追加し、roles_data.yaml を保存します。

    - name: Telemetry
      ServicesDefault:
        - OS::TripleO::Services::CACerts
        - OS::TripleO::Services::CertmongerUser
        - OS::TripleO::Services::Kernel
        - OS::TripleO::Services::Ntp
        - OS::TripleO::Services::Timezone
        - OS::TripleO::Services::Snmp
        - OS::TripleO::Services::Sshd
        - OS::TripleO::Services::Securetty
        - OS::TripleO::Services::TripleoPackages
        - OS::TripleO::Services::TripleoFirewall
        - OS::TripleO::Services::SensuClient
        - OS::TripleO::Services::FluentdClient
        - OS::TripleO::Services::AuditD
        - OS::TripleO::Services::Collectd
        - OS::TripleO::Services::MySQLClient
        - OS::TripleO::Services::Docker
        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentCentral
        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentNotification
        - OS::TripleO::Services::GnocchiApi
        - OS::TripleO::Services::GnocchiMetricd
        - OS::TripleO::Services::GnocchiStatsd
        - OS::TripleO::Services::AodhApi
        - OS::TripleO::Services::AodhEvaluator
        - OS::TripleO::Services::AodhNotifier
        - OS::TripleO::Services::AodhListener
        - OS::TripleO::Services::PankoApi
        - OS::TripleO::Services::CeilometerAgentIpmi
  4. /home/stack/storage-environment.yaml ファイルで、Telemetry サービスの専用ノード数を設定します。

    たとえば、TelemetryCount: 3parameter_defaults に追加して、3 つの専用 Telemetry ノードをデプロイします。

    parameter_defaults:
      TelemetryCount: *3*

    これで、カスタムの Telemetry ロールが追加されました。

    このロールで、新規フレーバーを定義して、特定のテレメトリーノードをタグ付けして割り当てることができます。

  5. オーバークラウドをデプロイする際には、roles_data.yaml および storage-environment.yamlopenstack overcloud deploy コマンドが呼び出すテンプレートおよび環境ファイルの一覧に追加します。

    $ openstack overcloud deploy \
      -r /home/stack/templates/roles_data.yaml \
      -e /home/stack/templates/storage-environment.yaml \
      -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/enable-legacy-telemetry.yaml \
    [...]
  6. 専用ノードを Telemetry サービスに割り当てることができないため、Object Storage サービスをバックエンドとして使用する必要がある場合には、コントローラーノードで Object Storage サービスを設定します。コントローラー上の Object Storage サービスを見つけると、ストレージ I/O 全体が減少します。
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