3.2. Object Storage サービスのトポロジー設定に関する推奨事項
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Object Storage サービス用に、専用ノードを定義します。これにより、RHOSP Telemetry サービスによるディスク I/O が、コントローラーノード上のその他のサービスに影響を与えなくなります。
3.2.1. Object Storage の専用ノードの定義
ノードを Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Object Storage サービス専用とすることで、パフォーマンスが向上します。
手順
-
(デフォルトの
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/roles_data.yaml
をベースとする) カスタムのroles_data.yaml
ファイルを作成します 。 カスタム
roles_data.yaml
ファイルを編集し、コントローラーノードから Object Storage サービスのエントリーを削除します。具体的には、
Controller
ロールのServicesDefault
一覧から以下の行を削除します。- OS::TripleO::Services::SwiftStorage
カスタム環境ファイルで
ObjectStorageCount
リソースを使用して、Object Storage サービスに割り当てる専用ノードの数を設定します。たとえば、3 つのオブジェクトストレージ専用ノードをデプロイするには、環境ファイルの
parameter_defaults
にObjectStorageCount: 3
を追加します。parameter_defaults: ObjectStorageCount: 3
この設定を適用するには、その他の環境ファイルと共に
roles_data.yaml
をスタックに追加して、オーバークラウドをデプロイします。(undercloud) $ openstack overcloud deploy --templates \ -e [your environment files] -e /home/stack/templates/roles_data.yaml
関連資料
- 『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の 「コンポーザブルサービスとカスタムロール 」
- 『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「ロールへのサービスの追加と削除 」
- 『director のインストールと使用方法』 の「オブジェクトストレージノードの置き換え 」
- 『 director のインストールと使用方法』 の「オーバークラウド環境 の変更」