7.6. 仮想メディアブートの有効化
この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。
Redfish 仮想メディアブートを使用して、ノードの Baseboard Management Controller (BMC) にブートイメージを提供することができます。これにより、BMC はイメージを仮想ドライブのいずれかに挿入することができます。その後、ノードは仮想ドライブからイメージに存在するオペレーティングシステムにブートすることができます。
Redfish ハードウェア種別は、仮想メディアを通じたデプロイ、レスキュー、およびユーザーの各イメージのブートに対応しています。Bare Metal サービス (ironic) は、ノードのデプロイメント時に、ノードに関連付けられたカーネルイメージおよび ramdisk イメージを使用して、UEFI または BIOS ブートモード用のブート可能 ISO イメージをビルドします。仮想メディアブートの主な利点は、PXE の TFTP イメージ転送フェーズを排除し、HTTP GET 等の方法を使用することができる点です。
仮想メディアを通じて redfish
ハードウェア種別のノードをブートするには、ブートインターフェースを redfish-virtual-media
に設定し、UEFI ノードの場合は EFI システムパーティション (ESP) イメージを定義します。続いて、登録したノードが Redfish 仮想メディアブートを使用するように設定します。
前提条件
-
undercloud.conf
ファイルのenabled_hardware_types
パラメーターで、Redfish ドライバーが有効化されている。 - ベアメタルノードが登録されている。
- Image サービス (glance) に IPA およびインスタンスイメージがある。
- UEFI ノードの場合、EFI システムパーティション (ESP) イメージも Image サービス (glance) で利用可能でなければなりません。
- ベアメタルフレーバー
- クリーニングおよびプロビジョニング用ネットワーク
Sushy ライブラリーがインストールされている。
$ sudo yum install sushy
手順
Bare Metal サービス (ironic) のブートインターフェースを
redfish-virtual-media
に設定します。$ openstack baremetal node set --boot-interface redfish-virtual-media $NODE_NAME
$NODE_NAME
はノード名に置き換えてください。UEFI ノードの場合は、ブートモードを
uefi
に設定します。NODE=<NODE NAME OR ID> ; openstack baremetal node set --property capabilities="boot_mode:uefi,$(openstack baremetal node show $NODE -f json -c properties | jq -r .properties.capabilities | sed "s/boot_mode:[^,]*,//g")" $NODE
$NODE
はノード名に置き換えてください。注記BIOS ノードの場合は、このステップを実施しないでください。
UEFI ノードの場合は、EFI システムパーティション (ESP) イメージを定義します。
$ openstack baremetal node set --driver-info bootloader=$ESP $NODE_NAME
$ESP
は glance イメージの UUID または ESP イメージの URL に、$NODE_NAME
はノードの名前に、それぞれ置き換えてください。注記BIOS ノードの場合は、このステップを実施しないでください。
ベアメタルノードにポートを作成し、そのポートをベアメタルノード上の NIC の MAC アドレスに関連付けます。
$ openstack baremetal port create --pxe-enabled True --node $UUID $MAC_ADDRESS
$UUID
はベアメタルノードの UUID に、$MAC_ADDRESS
はベアメタルノード上の NIC の MAC アドレスに、それぞれ置き換えてください。