8.2. ノードのハードウェアの検査
director は各ノードでイントロスペクションプロセスを実行することができます。以下の手順では、PXE を通じて各ノードでイントロスペクションエージェントをブートします。イントロスペクションエージェントは、ノードからハードウェアのデータを収集し、そのデータを director に送り返します。次に director は、director 上で実行中の OpenStack Object Storage (swift) サービスにこのイントロスペクションデータを保管します。director は、プロファイルのタグ付け、ベンチマーキング、ルートディスクの手動割り当てなど、さまざまな目的でハードウェア情報を使用します。
手順
以下のコマンドを実行して、各ノードのハードウェア属性を検証します。
(undercloud) $ openstack overcloud node introspect --all-manageable --provide
-
--all-manageable
オプションを使用して、管理状態にあるノードのみをイントロスペクションします。ここでは、すべてのノードが管理状態にあります。 -
--provide
オプションを使用して、イントロスペクション後に全ノードをavailable
の状態に再設定します。
-
別のターミナルウィンドウで、イントロスペクションの進捗ログを監視します。
(undercloud) $ sudo tail -f /var/log/containers/ironic-inspector/ironic-inspector.log
重要このプロセスを必ず完了させてください。ベアメタルノードの場合には、通常 15 分ほどかかります。
イントロスペクション完了後には、すべてのノードが available
の状態に変わります。