3.8. 準備プロセスにおけるイメージの変更
イメージの準備中にイメージを変更し、変更したそのイメージで直ちにデプロイすることが可能です。イメージを変更するシナリオを以下に示します。
- デプロイメント前にテスト中の修正でイメージが変更される、継続的インテグレーションのパイプラインの一部として。
- ローカルの変更をテストおよび開発のためにデプロイしなければならない、開発ワークフローの一部として。
- 変更をデプロイしなければならないが、イメージビルドパイプラインでは利用することができない場合。たとえば、プロプライエタリーアドオンの追加または緊急の修正など。
準備プロセス中にイメージを変更するには、変更する各イメージで Ansible ロールを呼び出します。ロールはソースイメージを取得して必要な変更を行い、その結果をタグ付けします。prepare コマンドでイメージを目的のレジストリーにプッシュし、変更したイメージを参照するように heat パラメーターを設定することができます。
Ansible ロール tripleo-modify-image
は要求されたロールインターフェースに従い、変更のユースケースに必要な処理を行います。ContainerImagePrepare
パラメーターの変更固有のキーを使用して、変更をコントロールします。
-
modify_role
では、変更する各イメージについて呼び出す Ansible ロールを指定します。 -
modify_append_tag
は、ソースイメージタグの最後に文字列を追加します。これにより、そのイメージが変更されていることが明確になります。すでにpush_destination
レジストリーに変更されたイメージが含まれている場合には、このパラメーターを使用して変更を省略します。イメージを変更する場合には、必ずmodify_append_tag
を変更します。 -
modify_vars
は、ロールに渡す Ansible 変数のディクショナリーです。
tripleo-modify-image
ロールが処理するユースケースを選択するには、tasks_from
変数をそのロールで必要なファイルに設定します。
イメージを変更する ContainerImagePrepare
エントリーを開発およびテストする場合には、イメージが想定どおりに変更されることを確認するために、追加のオプションを指定せずにイメージの準備コマンドを実行します。
sudo openstack tripleo container image prepare \ -e ~/containers-prepare-parameter.yaml