6.11. プロビジョニングの方法


Red Hat OpenStack Platform 環境にノードをプロビジョニングする場合、使用できる主な方法が 3 つあります。

director を使用したプロビジョニング
Red Hat OpenStack Platform director は、標準のプロビジョニング方法です。このシナリオでは、openstack overcloud deploy コマンドによって、デプロイメントのプロビジョニングと設定の両方を実行します。標準のプロビジョニングおよびデプロイメント方法についての詳しい情報は、「7章CLI ツールを使用した基本的なオーバークラウドの設定」を参照してください。
OpenStack Bare Metal (ironic) サービスを使用したプロビジョニング

このシナリオでは、標準の director デプロイメントのプロビジョニングステージと設定ステージを、2 つの別のプロセスに分割することができます。この方法は、標準の director デプロイメントに伴うリスクの一部を軽減し、より効率的に障害点を特定するのに役立ちます。このシナリオについての詳しい情報は、「8章オーバークラウドのデプロイ前に行うベアメタルノードのプロビジョニング」を参照してください。

重要

この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。

外部ツールを使用したプロビジョニング

このシナリオでは、director は外部ツールを使用して事前にプロビジョニングされたノードでオーバークラウドの設定を制御します。この方法は、電源管理制御を設定せずにオーバークラウドを作成する場合や、DHCP/PXE ブートの制限があるネットワークを使用する場合、あるいは QCOW2 overcloud-full イメージに依存しないカスタムのパーティションレイアウトを持つノードを使用する場合に便利です。このシナリオでは、ノードの管理に OpenStack Compute (nova)、OpenStack Bare Metal (ironic)、または OpenStack Image (glance) サービスを使用しません。

このシナリオについての詳しい情報は、「9章事前にプロビジョニングされたノードを使用した基本的なオーバークラウドの設定」を参照してください。

重要

事前にプロビジョニングされたノードと director がプロビジョニングしたノードを組み合わせることはできません。

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