25.5. ノードのプロビジョニングに関するトラブルシューティング
OpenStack Orchestration (heat) サービスは、プロビジョニングプロセスを制御します。ノードのプロビジョニングに失敗した場合には、OpenStack クライアントおよびサービスログファイルを使用して、問題の診断を行います。
手順
stackrc
ファイルを取得します。$ source ~/stackrc
Bare Metal サービスをチェックして、全登録ノードおよびそれらの現在の状態を表示します。
(undercloud) $ openstack baremetal node list +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+ | UUID | Name | Instance UUID | Power State | Provision State | Maintenance | +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+ | f1e261...| None | None | power off | available | False | | f0b8c1...| None | None | power off | available | False | +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+
プロビジョニングに使用できるすべてのノードは、以下の状態でなければなりません。
-
Maintenance:
False
に設定。 -
Provision State: プロビジョニングの前に
available
に設定。
プロビジョニングに失敗する典型的なシナリオの概要を、以下の表に示します。
-
Maintenance:
問題 | 原因 | ソリューション |
---|---|---|
Maintenance が自動的に | director がノードの電源管理にアクセスすることができない。 | ノードの電源管理の認証情報を確認します。 |
Provision State は | ベアメタルのデプロイメントが開始される前に問題が生じた。 | プロファイルおよびフレーバーのマッピングを含め、ノードの詳細を確認します。ノードのハードウェア詳細がフレーバーの要件を満たしていることを確認します。 |
Provision State がノードの | このノードのプロビジョニングプロセスがまだ終了していない。 | このステータスが変わるまで待ちます。あるいは、ノードの仮想コンソールに接続し、出力を確認します。 |
Provision State および Power State はそれぞれ | ノードのプロビジョニングは正常に終了したが、デプロイメント後の設定ステップで問題が生じている。 | ノード設定のプロセスを診断します。ノードの仮想コンソールに接続し、出力を確認します。 |
Provision State が | ノードのプロビジョニングに失敗している。 |
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