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第4章 Fujitsu ETERNUS 環境ファイルの作成

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カスタムバックエンド設定用に作成する環境ファイルには、定義する各バックエンドの設定が含まれます。また、カスタムバックエンドのデプロイメントに関連するその他の設定も含まれます。環境ファイルに関する詳しい情報は、『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「環境ファイル」を参照してください。https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/16.0/html-single/advanced_overcloud_customization/#sect-Environment_Files

また、環境ファイルは、3章Fujitsu ETERNUS heat テンプレートの準備 で作成した heat テンプレートを登録します。heat テンプレートで定義した installation コマンドと echo コマンドは、デプロイメント中に適切なノードで実行されます。

以下の環境ファイルの例には、Block Storage バックエンドとして ETERNUS デバイスを定義するのに必要なセクションが含まれています。また、「Fujitsu ETERNUS バックエンドごとのドライバー定義の作成」 および 「Fujitsu ETERNUS heat テンプレートの例」 でオーケストレーションされる対応する各 XML ファイルのバックエンド定義も作成します。

eternusbackend-env.yaml

resource_registry:
  OS::TripleO::NodeExtraConfig: /home/stack/templates/eternus-temp.yaml  # 1

parameter_defaults: # 2
  CinderEnableIscsiBackend: false
  CinderEnableRbdBackend: false
  CinderEnableNfsBackend: false
  NovaEnableRbdBackend: false
  GlanceBackend: file # 3
  controllerExtraConfig: # 4
    cinder::config::cinder_config:
        FJFC/volume_driver: # 5
            value: cinder.volume.drivers.fujitsu.eternus_dx.eternus_dx_fc.FJDXFCDriver
        FJFC/cinder_eternus_config_file: # 6
            value: /etc/cinder/eternus-fc.xml
        FJFC/volume_backend_name: # 7
            value: FJFC
        FJFC/fujitsu_private_key_path:
            value: /etc/cinder/eternus
        FJISCSI/volume_driver: # 8
            value: cinder.volume.drivers.fujitsu.eternus_dx.eternus_dx_iscsi.FJDXISCSIDriver
        FJISCSI/cinder_eternus_config_file:
            value: /etc/cinder/eternus-iscsi.xml
        FJISCSI/volume_backend_name:
            value: FJISCSI
        FJISCSI/fujitsu_private_key_path:
            value: /etc/cinder/eternus
    cinder_user_enabled_backends: ['FJFC','FJISCSI'] # 9
  CinderVolumeOptVolumes: 10
      - /etc/cinder/eternus-iscsi.xml:/etc/cinder/eternus-iscsi.xml:ro
      - /etc/cinder/eternus-fc.xml:/etc/cinder/eternus-fc.xml:ro
      - /etc/cinder/eternus:/etc/cinder/eternus:ro
  ContainerCinderVolumeImage: registry.connect.redhat.com/fujitsu/rhosp16-fujitsu-cinder-volume-161
  ContainerImageRegistryLogin: True
  ContainerImageRegistryCredentials:
    registry.connect.redhat.com:
      my-username: my-password
    registry.redhat.io:
      my-username: my-password

1
Node Extra Config を使用して、コア Puppet 設定の前にすべてのノードのカスタム設定を定義します。これにより、Block Storage サービスがオーバークラウドにデプロイされる際に、以下の設定が可能になります。
  • 各バックエンドの XML 設定ファイルが存在する。
  • 秘密鍵が生成される。
2
他のバックエンド種別を無効にするには、以下のパラメーターを false に設定します。
  • CinderEnableIscsiBackend: 他の iSCSI バックエンド。
  • CinderEnableRbdBackend: Red Hat Ceph Storage.
  • CinderEnableNfsBackend: NFS
  • NovaEnableRbdBackend: ephemeral Red Hat Ceph Storage。
3
GlanceBackend パラメーターを使用して、Image サービスのイメージストレージ設定を定義します。以下の値がサポートされています。
  • この ファイル は、各コントローラーノードの /var/lib/glance/images にイメージを保存します。
  • swift は、イメージストレージに Object Storage サービスを使用します。
  • cinder は、イメージストレージに Block Storage サービスを使用します。
4
controllerExtraConfig を使用して、全コントローラーノードのカスタム設定を定義します。cinder::config::cinder_config クラスは Block Storage サービス用です。director は、これらのバックエンド設定を各ノードの /etc/cinder/cinder.conf ファイルに保存します。
5
FJFC という名前のバックエンド定義を FJFC/ 文字列で設定し、そのバックエンド定義で volume_driver パラメーターを宣言します。volume_driver パラメーターを使用して、バックエンドのFibre Channel ETERNUS ドライバーを設定します (例: cinder.volume.drivers.fujitsu.eternus_dx.eternus_dx_fc.FJDXFCDriver)。
6
cinder_eternus_config_file を使用して、ドライバーがバックエンドに使用する XML 設定ファイルへのパスを設定します。/home/stack/templates/eternus-temp.yaml などの heat テンプレートを使用して、/etc/cinder/eternus-fc.xml の作成をオーケストレーションします。
7
volume_backend_name は、Block Storage サービスがバックエンドを有効にするために使用する名前です。
8
FJISCSI/ 文字列で新しいバックエンド定義を設定します。volume_driver パラメーターを使用して、バックエンドの iSCSI ETERNUS ドライバーを設定します (例: cinder.volume.drivers.fujitsu.eternus_dx.eternus_dx_iscsi.FJDXISCSIDriver)。
9
cinder_user_enabled_backends クラスでカスタムバックエンドを設定して有効にします。このクラスは、ユーザー対応バックエンド (cinder::config::cinder_config クラスで定義されるものなど) にのみ使用します。
10
CinderVolumeOptVolumes を使用して、コンテナーで実行中の cinder-volume サービスがホストのカスタム設定ファイルを利用できるようにします。

環境ファイルの作成後に、設定をデプロイすることができます。環境ファイル /home/stack/templates/eternusbackend-env.yaml の詳細については、5章設定された Fujitsu ETERNUS バックエンドのデプロイ を参照してください。

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