2.3. 環境の設定
本項では、『 director のインストールと 使用方法 』の「CLI ツールを使用した基本的なオーバークラウド要件の設定 」のプロセスのカットダウンバージョンを使用します。
以下のワークフローを使用して環境を設定します。
- ノード定義のテンプレートを作成して director で空のノードを登録します。
- 全ノードのハードウェアを検査します。
- 手動でノードをロールにタグ付けします。
- フレーバーを作成してロールにタグ付けします。
2.3.1. ノードの登録
ノード定義のテンプレート (instackenv.json
) は JSON ファイル形式で、ノード登録用のハードウェアおよび電源管理の情報が含まれています。以下に例を示します。
{ "nodes":[ { "mac":[ "bb:bb:bb:bb:bb:bb" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.205" }, { "mac":[ "cc:cc:cc:cc:cc:cc" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.206" }, { "mac":[ "dd:dd:dd:dd:dd:dd" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.207" }, { "mac":[ "ee:ee:ee:ee:ee:ee" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.208" } { "mac":[ "ff:ff:ff:ff:ff:ff" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.209" } { "mac":[ "gg:gg:gg:gg:gg:gg" ], "cpu":"4", "memory":"6144", "disk":"40", "arch":"x86_64", "pm_type":"pxe_ipmitool", "pm_user":"admin", "pm_password":"p@55w0rd!", "pm_addr":"192.0.2.210" } ] }
プロビジョニングネットワークは IPv4アドレスを使用します。IPMI アドレスも IPv4 アドレスでなければなりません。また、プロビジョニングネットワークを介してルーティングに直接接続または到達可能である必要があります。
テンプレートを作成したら、stack ユーザーのホームディレクトリーにファイルを保存し(/home/stack/instackenv.json
)、director にインポートします。これを実行するには、以下のコマンドを使用します。
$ openstack overcloud node import ~/instackenv.json
このコマンドでテンプレートをインポートして、テンプレートから director に各ノードを登録します。
カーネルと ramdisk イメージを全ノードに割り当てます。
$ openstack overcloud node configure
director でのノードの登録、設定が完了しました。