5.3. OpenStack Networking に関する問題のトラブルシューティング
本項では、OpenStack Networking サービスに関する問題のトラブルシューティングに使用することができるさまざまなコマンドと手順について説明します。
- ネットワークデバイスのデバッグ
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ip a
コマンドで、すべての物理デバイスおよび仮想デバイスを表示します。 -
ovs-vsctl show
コマンドで、仮想スイッチ内のインターフェースとブリッジを表示します。 -
ovs-dpctl show
コマンドで、スイッチ上のデータパスを表示します。
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- ネットワークパケットのトラッキング
tcpdump
コマンドで、パケットが通過しない場所を確認します。# tcpdump -n -i INTERFACE -e -w FILENAME
INTERFACE を、パケットが通過できない箇所を確認するネットワークインターフェースの名前に置き換えます。このインターフェース名には、ブリッジまたはホストのイーサネットデバイスの名前を使用することができます。
-e
フラグにより、リンクレベルのヘッダー(vlan
タグが表示される)がダンプされます。-w
フラグはオプションです。このフラグは、出力をファイルに書き込む場合にのみ使用することができます。そうでない場合には、出力は標準出力(stdout
)に書き込まれます。tcpdump
についての詳細は、man tcpdump
コマンドで man ページを開いて参照してください。
- ネットワーク名前空間のデバッグ
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ip netns list
コマンドで、既知のネットワーク名前空間をすべて一覧表示します。 ip netns exec
コマンドで、特定の名前空間内のルーティングテーブルを表示します。# ip netns exec NAMESPACE_ID bash # route -n
bash シェルで
ip netns exec
コマンドを起動し、それ以降に実行するコマンドがip netns exec
コマンドを実行しなくても呼び出されるようにします。
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