3.2. コンピュートノードでの OVN メタデータエージェントのデプロイ
OVN メタデータエージェントは tripleo-heat-templates/deployment/ovn/ovn-metadata-container-puppet.yaml
ファイルで設定され、OS::TripleO::Services::OVNMetadataAgent
でデフォルトのコンピュートロールに含まれます。そのため、デフォルトのパラメーターを使用する OVN メタデータエージェントは、OVN のデプロイメントの一環としてデプロイされます。「3章director を使用した OVN のデプロイ」を参照してください。
OpenStack のゲストインスタンスは、169.254.169.254 のリンクローカル IP アドレスで利用可能なネットワークのメタデータサービスにアクセスします。neutron-ovn-metadata-agent
は、コンピュートのメタデータ API があるホストネットワークへのアクセスが可能です。各 HAProxy は、適切なホストネットワークに到達できないネットワーク名前空間内にあります。HaProxy は、メタデータ API の要求に必要なヘッダーを追加してから、UNIX ドメインソケット上でその要求を neutron-ovn-metadata-agent
に転送します。
OVN のネットワークサービスは、メタデータサービスを有効化する各仮想ネットワークに独自のネットワーク名前空間を作成します。コンピュートノード上のインスタンスがアクセスする各ネットワークには、対応するメタデータ名前空間があります (ovnmeta-<net_uuid>)。
3.2.1. メタデータに関する問題のトラブルシューティング
メタデータ名前空間を使用して、コンピュートノード上のローカルインスタンスへのアクセス問題のトラブルシューティングを行うことができます。メタデータ名前空間の問題をトラブルシューティングするには、コンピュートノードで以下のコマンドを root として実行します。
# ip netns exec ovnmeta-fd706b96-a591-409e-83be-33caea824114 ssh USER@INSTANCE_IP_ADDRESS
USER@INSTANCE_IP_ADDRESS は、トラブルシューティングするローカルインスタンスのユーザー名と IP アドレスに置き換えます。