第3章 director を使用した OVN のデプロイ
以下のイベントは、Red Hat OpenStack Platform 上に OVN をデプロイするとトリガーされます。
- OVN ML2 プラグインを有効化して、必要な設定オプションを生成します。
-
OVN データベースと
ovn-northd
サービスをコントローラーノードにデプロイします。 -
各コンピュートノードに
ovn-controller
をデプロイします。 -
各コンピュートノードに
neutron-ovn-metadata-agent
をデプロイします。
3.1. DVR を使用した OVN のデプロイ
本ガイドでは、デフォルトの DVR を使用する OVN を HA 環境でデプロイします。
DVR を使用する OVN を HA 環境でデプロイするには、以下の手順を実行します。
environments/services/neutron-ovn-dvr-ha.yaml
ファイルのOS::TripleO::Compute::Net::SoftwareConfig
の値が、使用中のOS::TripleO::Controller::Net::SoftwareConfig
の値と同じであることを確認します。これは通常、environments/net-multiple-nics.yaml
ファイルなど、オーバークラウドのデプロイ時に使用するネットワーク環境ファイルで確認することができます。これにより、コンピュートノード上に適切な外部のネットワークブリッジが作成されます。注記コンピュートノードのネットワーク設定をカスタマイズした場合には、これらのファイルに適切な設定を追加する必要がある場合があります。
-
OS::TripleO::Compute::Ports::ExternalPort
をOS::TripleO::Compute::Ports::ExternalPort: ../network/ports/external.yaml
などの適切な値に変更して、外部ネットワークにあるコンピュートノードのネットワークポートを設定します。 オーバークラウドのデプロイ時に environments/services/neutron-ovn-dvr-ha.yaml を環境ファイルとして含めます。以下に例を示します。
$ openstack overcloud deploy \ --templates /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates \ ... -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services/neutron-ovn-dvr-ha.yaml
実稼働環境 (または、ネットワークの分離や専用の NIC など、特別にカスタマイズする必要のあるテスト環境) の場合には、環境の例を参考にすることができます。ブリッジマッピングタイプのパラメーター (例: OVS) や外部向けのブリッジへの参照には、最新の注意を払う必要があります。