第6章 コンテナー化された Tempest の実行
本項では、アンダークラウド上のコンテナーからの tempest な実行について説明します。オーバークラウドまたはアンダークラウドに対して tempest を実行できます。コンテナー化された tempest には、コンテナー化されていない tempest と同じリソースが必要です。
6.1. tempest コンテナーの準備
tempest コンテナーをダウンロードし、設定するには、以下の手順を実行します。
/home/stack
ディレクトリーに移動します。$ cd /home/stack
tempest コンテナーをダウンロードします。
$ podman pull registry.redhat.io/rhosp-rhel8/openstack-tempest:16.0
このコンテナーには、すべての tempest プラグインが含まれます。このコンテナーでグローバルに tempest テストを実行するには、プラグインのテストが含まれます。たとえば、
tempest run --regex '(*.)'
コマンドを実行すると、tempest はすべてのプラグインテストを実行します。デプロイメントにすべてのプラグインの設定が含まれていない場合には、これらの tempest テストに失敗します。tempest list-plugins
コマンドを実行して、インストールされているすべてのプラグインを表示します。テストを除外するには、ブラックリストファイルに除外するテストを含める必要があります。詳細は、「5章Tempest の使用」を参照してください。ホストマシンとコンテナー間でデータを交換するために使用するディレクトリーを作成します。
$ mkdir container_tempest tempest_workspace
必要なファイルを
container_tempest
ディレクトリーにコピーします。このディレクトリーはコンテナーのファイルソースです。$ cp stackrc overcloudrc tempest-deployer-input.conf container_tempest
利用可能なコンテナーイメージを一覧表示します。
$ podman images REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE registry.redhat.io/rhosp-rhel8/openstack-tempest latest 881f7ac24d8f 10 days ago 641 MB
コマンドエントリーを容易にするエイリアスを作成します。ディレクトリーをマウントする際に、絶対パスを使用していることを確認します。
$ alias podman-tempest="podman run -i --privileged=true\ -v "$(pwd)"/container_tempest:/home/stack/container_tempest:z \ -v "$(pwd)"/tempest_workspace:/home/stack/tempest_workspace:z \ registry.redhat.io/rhosp-rhel8/openstack-tempest:16.0 \ /bin/bash"
コンテナーで利用可能な tempest プラグインの一覧を取得するには、以下のコマンドを実行します。
$ podman-tempest -c "rpm -qa | grep tempest"