4.6. 異なるネットワークのマッピング
デフォルトでは、OpenStack Platform は Open Virtual Network (OVN) を使用します。この場合、外部ネットワークへのアクセス用に、すべてのコントローラーおよびコンピュートノードを 1 つの L2 ネットワークに接続する必要があります。つまり、コントローラーおよびコンピュートネットワークの設定は、共に br-ex
ブリッジを使用し、director はデフォルトではこのブリッジをオーバークラウド内の datacentre
ネットワークにマッピングします。このマッピングは、通常フラットネットワークマッピングまたは VLAN ネットワークマッピングのいずれかに使用されます。スパイン/リーフのアーキテクチャーでは、各リーフがそのリーフ上の特定のブリッジまたは VLAN 経由でトラフィックをルーティングするように、これらのマッピングを変更することができます。この設定は、エッジコンピューティングのシナリオで頻繁に使用されます。
手順
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spine-leaf-separate.yaml
という名前のファイルを作成し、そのファイルを編集します。 spine-leaf-separate.yaml
ファイルにparameter_defaults
セクションを作成し、それぞれのスパイン/リーフネットワークについて外部ネットワークのマッピングを追加します。フラットネットワークのマッピングの場合には、
NeutronFlatNetworks
パラメーターに各リーフの一覧を定義し、各リーフのNeutronBridgeMappings
パラメーターを設定します。parameter_defaults: NeutronFlatNetworks: leaf0,leaf1,leaf2 Controller0Parameters: NeutronBridgeMappings: "leaf0:br-ex" Compute0Parameters: NeutronBridgeMappings: "leaf0:br-ex" Compute1Parameters: NeutronBridgeMappings: "leaf1:br-ex" Compute2Parameters: NeutronBridgeMappings: "leaf2:br-ex"
VLAN ネットワークのマッピングの場合には、さらに
NeutronNetworkVLANRanges
を設定して、3 つすべてのリーフネットワーク用に VLAN をマッピングします。NeutronNetworkType: 'geneve,vlan' NeutronNetworkVLANRanges: 'leaf0:1:1000,leaf1:1:1000,leaf2:1:1000'
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spine-leaf-separate.yaml
ファイルを保存します。