4.2. ファイル共有の作成と管理
Shared File Systems サービスを使用して、ファイル共有の作成および管理を行います。
4.2.1. 共有種別の作成
共有種別は、ファイル共有のストレージバックエンドを選択するのに使用されます。Red Hat OpenStack Platform director は default
という名前のデフォルト共有種別で Shared File Systems サービスを設定しますが、共有種別を作成する訳ではありません。
手順
オーバークラウドをデプロイしたら、クラウド管理者として以下のコマンドを実行して共有種別を作成します。
# manila type-create default <spec_driver_handles_share_servers>
<spec_driver_handles_share_servers>
パラメーターはブール値で、以下のように設定します。-
NFS バックエンドに CephFS を使用する構成では、値は
false
です。 -
NetApp バックエンドの場合には、値は
true
またはfalse
です。ManilaNetappDriverHandlesShareServers
パラメーターの値と一致するように<spec_driver_handles_share_servers>
を設定します。詳しくは、『 NetApp Back End Guide for the Shared File Systems service 』を参照してください。
-
NFS バックエンドに CephFS を使用する構成では、値は
デフォルトの共有種別に仕様を追加するか、または複数のバックエンドが設定された環境で使用するために追加の共有種別を作成します。
たとえば、CephFS バックエンドを選択する
default
共有種別および NetApp (driver_handles_share_servers=True
) バックエンドを選択する追加の共有種別を設定するには、以下のコマンドを実行します。(overcloud) [stack@undercloud-0 ~]$ manila type-create default false --extra-specs share_backend_name='cephfs' (overcloud) [stack@undercloud-0 ~]$ manila type-create netapp true --extra-specs share_backend_name='tripleo_netapp'
注記デフォルトでは共有種別はパブリックなので、すべてのクラウドプロジェクトが認識して使用することができます。ただし、特定プロジェクト用にプライベートの共有種別を作成することもできます。プライベートの共有種別を作成する、または追加の共有種別オプションを設定する方法についての詳細は、『 Security and Hardening Guide 』を参照してください。