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第4章 Compute サービスのストレージの設定

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Compute サービスが Image (glance) サービスからコピーしてコンピュートノード上でローカルにキャッシュしたベースイメージから、インスタンスを作成します。インスタンスのバックエンドであるインスタンスディスクも、ベースイメージに基づいています。

Compute サービスを設定して、一時インスタンスのディスクデータをホストのコンピュートノード上にローカルに保存するか、NFS 共有または Ceph クラスターでリモートで保存することができます。あるいは、Compute サービスを設定して、Block Storage (Cinder) サービスが提供する永続ストレージにインスタンスディスクデータを保存することもできます。

環境のイメージキャッシュを設定し、インスタンスディスクのパフォーマンスおよびセキュリティーを設定することができます。

4.1. イメージキャッシュの設定オプション

以下の表で詳細を説明するパラメーターを使用して、Compute サービスがどのようにコンピュートノードでのイメージのキャッシュを実装して管理するかを設定します。

表4.1 Compute (nova) サービスのイメージキャッシュパラメーター
設定方法パラメーター説明

Puppet

nova::compute::image_cache::manager_interval

コンピュートノードでのベースイメージのキャッシュを管理するイメージキャッシュマネージャーの実行間で待機する時間を秒単位で指定します。nova::compute::image_cache::remove_unused_base_imagesTrue に設定されている場合、Compute サービスはこの期間を使用して使用されていないキャッシュイメージの自動削除を実行します。

デフォルトのメトリック間隔である 60 秒で実行するには、0 に設定します (推奨されません)。イメージキャッシュマネージャーを無効にするには、-1 に設定します。

デフォルト: 2400

Puppet

nova::compute::image_cache::precache_concurrency

イメージを並行して事前キャッシュできるコンピュートノードの数の最大値を指定します。

注記
  • このパラメーターに大きな数値を設定すると、事前キャッシュの処理が遅くなり、Image サービスで DDoS が発生する場合があります。
  • このパラメーターに小さな数値を設定すると、Image サービスの負荷は軽減されますが、事前キャッシュがより連続的な操作で実行されるため、完了までの実行時間が長くなる場合があります。

デフォルト: 1

Puppet

nova::compute::image_cache::remove_unused_base_images

manager_interval を使用して設定された間隔で使用されていないベースイメージをキャッシュから自動的に削除するには、True に設定します。NovaImageCacheTTL を使用して指定された期間アクセスされなかった場合、イメージは使用されていないと定義されます。

デフォルト: True

Puppet

nova::compute::image_cache::remove_unused_resized_minimum_age_seconds

未使用のサイズ変更されたベースイメージをキャッシュから削除する最短の期間を指定します (秒単位)。未使用のサイズ変更されたベースイメージは、この期間削除されません。無効にする場合は undef に設定します。

デフォルト: 3600

Puppet

nova::compute::image_cache::subdirectory_name

キャッシュされたイメージを保存するフォルダーの名前を、$instances_path との相対パスで指定します。

デフォルト: _base

heat

NovaImageCacheTTL

コンピュートノード上のどのインスタンスもイメージを使用しなくなった場合に、Compute サービスがイメージをキャッシュし続ける期間を秒単位で指定します。Compute サービスは、コンピュートノードにキャッシュされたイメージのうち、ここで設定したライフタイムを過ぎたイメージを、再度必要になるまでキャッシュディレクトリーから削除します。

デフォルト: 86400 (24 時間)

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