9.3. インスタンスへの動的メタデータの追加
デプロイメントを設定してインスタンス固有のメタデータを作成し、そのインスタンスが JSON ファイルを使用してメタデータを利用できるようにすることができます。
アンダークラウド上で動的メタデータを使用して、director を Red Hat Identity Management (IdM) サーバーと統合することができます。IdM サーバーは認証局として使用することができ、オーバークラウドで SSL/TLS が有効な場合にオーバークラウドの証明書を管理することができます。詳細は、IdM へのアンダークラウドの追加 を参照してください。
手順
- Compute 環境ファイルを開きます。
ベンダーデータプロバイダーモジュールに
DynamicJSON
を追加します。parameter_defaults: ControllerExtraConfig: nova::vendordata::vendordata_providers: - DynamicJSON
メタデータを生成するためにアクセスする REST サービスを指定します。必要な数だけ目的の REST サービスを指定することができます。以下に例を示します。
parameter_defaults: ControllerExtraConfig: nova::vendordata::vendordata_providers: - DynamicJSON nova::vendordata::vendordata_dynamic_targets: "target1@http://127.0.0.1:125" nova::vendordata::vendordata_dynamic_targets: "target2@http://127.0.0.1:126"
Compute サービスは設定されたターゲットサービスから取得したメタデータが含まれる JSON ファイル
vendordata2.json
を生成し、それをコンフィグドライブディレクトリーに保存します。注記ターゲットサービスに同じ名前を複数回使用しないでください。
- 更新内容を Compute 環境ファイルに保存します。
その他の環境ファイルと共に Compute 環境ファイルをスタックに追加して、オーバークラウドをデプロイします。
(undercloud)$ openstack overcloud deploy --templates \ -e [your environment files] \ -e /home/stack/templates/<compute_environment_file>.yaml