7.2. Compute スケジューラーサービス用フィルターおよび重みの設定
インスタンスを起動するコンピュートノードの初期セットを決定するには、Compute スケジューラーサービス用にフィルターおよび重みを設定する必要があります。
手順
- Compute 環境ファイルを開きます。
スケジューラーが使用するフィルターを
NovaSchedulerDefaultFilters
パラメーターに追加します。以下に例を示します。parameter_defaults: NovaSchedulerDefaultFilters: AggregateInstanceExtraSpecsFilter,ComputeFilter,ComputeCapabilitiesFilter,ImagePropertiesFilter
各コンピュートノードの重みを計算するのに使用する属性を指定します。以下に例を示します。
parameter_defaults: ComputeExtraConfig: nova::config::nova_config: filter_scheduler/weight_classes: value: nova.scheduler.weights.all_weighers
利用可能な属性についての詳しい情報は、Compute スケジューラーの重みを参照してください。
オプション: 各重み付け関数に適用する重みの乗数を設定します。たとえば、コンピュートノードの利用可能な RAM が他のデフォルトの重み付け関数よりも高い重みを持つように指定し、Compute スケジューラーが、利用可能な RAM が少ないコンピュートノードよりも、利用可能な RAM が多いコンピュートノードを優先するには、以下の設定を使用します。
parameter_defaults: ComputeExtraConfig: nova::config::nova_config: filter_scheduler/weight_classes: value: nova.scheduler.weights.all_weighers filter_scheduler/ram_weight_multiplier: value: 2.0
ヒントまた、重みの乗数を負の値に設定することもできます。上記の例では、利用可能な RAM が多いコンピュートノードよりも利用可能な RAM が少ないノードを優先するには、
ram_weight_multiplier
を-2.0
に設定します。- 更新内容を Compute 環境ファイルに保存します。
その他の環境ファイルと共に Compute 環境ファイルをスタックに追加して、オーバークラウドをデプロイします。
(undercloud)$ openstack overcloud deploy --templates \ -e [your environment files] \ -e /home/stack/templates/<compute_environment_file>.yaml
関連情報
- 利用可能な Compute スケジューラーサービスのフィルターリストは、Compute scheduler filters を参照してください。
- 利用可能な重みの設定オプションリストは、Compute scheduler weights を参照してください。