検索

10.2. メモリー暗号化用 AMD SEV コンピュートノードの指定

download PDF

メモリーの暗号化を使用するインスタンス用に AMD SEV コンピュートノードを指定するには、AMD SEV ロールを設定するための新規ロールファイルを作成し、メモリーの暗号化のためにコンピュートノードをタグ付けするための新規オーバークラウドフレーバーおよび AMD SEV リソースクラスを設定する必要があります。

手順

  1. アンダークラウドに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc ファイルを取得します。

    [stack@director ~]$ source ~/stackrc
  3. オーバークラウドに必要なその他のロールに加えて ComputeAMDSEV ロールが含まれる新しいロールデータファイルを生成します。以下の例では、ロールデータファイル roles_data_amd_sev.yaml を生成します。これには、Controller および ComputeAMDSEV ロールが含まれます。

    (undercloud)$ openstack overcloud roles \
     generate -o /home/stack/templates/roles_data_amd_sev.yaml \
     Compute:ComputeAMDSEV Controller
  4. roles_data_amd_sev.yaml を開き、以下のパラメーターおよびセクションを編集または追加します。

    セクション/パラメーター現在の値新しい値

    ロールのコメント

    Role: Compute

    Role: ComputeAMDSEV

    ロール名

    Compute

    name: ComputeAMDSEV

    description

    Basic Compute Node role

    AMD SEV Compute Node role

    HostnameFormatDefault

    %stackname%-novacompute-%index%

    %stackname%-novacomputeamdsev-%index%

    deprecated_nic_config_name

    compute.yaml

    compute-amd-sev.yaml

  5. オーバークラウド用の AMD SEV コンピュートノードをノード定義のテンプレート node.json または node.yaml に追加して、そのノードを登録します。詳しい情報は、Director Installation and UsageRegistering nodes for the overcloud を参照してください。
  6. ノードのハードウェアを検査します。

    (undercloud)$ openstack overcloud node introspect \
     --all-manageable --provide

    詳細は、Director Installation and Usage ガイドの Creating an inventory of the bare-metal node hardware を参照してください。

  7. AMD SEV コンピュートノード用の compute-amd-sev オーバークラウドフレーバーを作成します。

    (undercloud)$ openstack flavor create --id auto \
     --ram <ram_size_mb> --disk <disk_size_gb> \
     --vcpus <no_vcpus> compute-amd-sev
    • <ram_size_mb> をベアメタルノードの RAM (MB 単位) に置き換えます。
    • <disk_size_gb> をベアメタルノード上のディスク容量 (GB 単位) に置き換えます。
    • <no_vcpus> をベアメタルノードの CPU 数に置き換えます。

      注記

      これらの属性は、インスタンスのスケジューリングには使用されません。ただし Compute スケジューラーは、ディスク容量を使用してルートパーティションのサイズを決定します。

  8. ノードリストを取得して UUID を把握します。

    (undercloud)$ openstack baremetal node list
  9. メモリーの暗号化用に指定する各ベアメタルノードに、カスタムの AMD SEV リソースクラスをタグ付けします。

    (undercloud)$ openstack baremetal node set \
     --resource-class baremetal.AMD-SEV <node>

    <node> をベアメタルノードの ID に置き換えてください。

  10. compute-amd-sev フレーバーをカスタム AMD SEV リソースクラスに関連付けます。

    (undercloud)$ openstack flavor set \
     --property resources:CUSTOM_BAREMETAL_AMD_SEV=1 \
      compute-amd-sev

    Bare Metal サービスノードのリソースクラスに対応するカスタムリソースクラスの名前を指定するには、リソースクラスを大文字に変換し、それぞれの句読点をアンダースコアに置き換え、CUSTOM_ の接頭辞を追加します。

    注記

    フレーバーが要求できるのは、ベアメタルリソースクラスの 1 つのインスタンスだけです。

  11. 以下のフレーバー属性を設定して、Compute スケジューラーがインスタンスのスケジューリングにベアメタルフレーバー属性を使用するのを防ぎます。

    (undercloud)$ openstack flavor set \
     --property resources:VCPU=0 --property resources:MEMORY_MB=0 \
     --property resources:DISK_GB=0 compute-amd-sev
  12. (オプション) ComputeAMDSEV ロールのネットワークトポロジーが Compute ロールのネットワークトポロジーと異なる場合は、カスタムネットワークインターフェイステンプレートを作成します。詳しくは、Advanced Overcloud CustomizationCustom network interface templates を参照してください。

    ComputeAMDSEV ロールのネットワークトポロジーが Compute ロールと同じ場合は、compute.yaml で定義されるデフォルトのネットワークトポロジーを使用することができます。

  13. ComputeAMDSEV ロールの Net::SoftwareConfignetwork-environment.yaml ファイルに登録します。

    resource_registry:
      OS::TripleO::Compute::Net::SoftwareConfig: /home/stack/templates/nic-configs/compute.yaml
      OS::TripleO::ComputeCPUPinning::Net::SoftwareConfig: /home/stack/templates/nic-configs/<amd_sev_net_top>.yaml
      OS::TripleO::Controller::Net::SoftwareConfig: /home/stack/templates/nic-configs/controller.yaml

    <amd_sev_net_top>ComputeAMDSEV ロールのネットワークトポロジーが含まれるファイルの名前に置き換えます。たとえば、デフォルトのネットワークトポロジーを使用する場合は compute.yaml です。

  14. 以下のパラメーターを node-info.yaml ファイルに追加して、AMD SEV コンピュートノードの数および AMD SEV 対応コンピュートノード用に使用するフレーバーを指定します。

    parameter_defaults:
      OvercloudComputeAMDSEVFlavor: compute-amd-sev
      ComputeAMDSEVCount: 3
  15. ロールが作成されたことを確認するには、以下のコマンドを入力します。

    (undercloud)$ openstack baremetal node list --long -c "UUID" \
     -c "Instance UUID" -c "Resource Class" -c "Provisioning State" \
     -c "Power State" -c "Last Error" -c "Fault" -c "Name" -f json

    出力例:

    [
      {
        "Fault": null,
        "Instance UUID": "e8e60d37-d7c7-4210-acf7-f04b245582ea",
        "Last Error": null,
        "Name": "compute-0",
        "Power State": "power on",
        "Provisioning State": "active",
        "Resource Class": "baremetal.AMD-SEV",
        "UUID": "b5a9ac58-63a7-49ba-b4ad-33d84000ccb4"
      },
      {
        "Fault": null,
        "Instance UUID": "3ec34c0b-c4f5-4535-9bd3-8a1649d2e1bd",
        "Last Error": null,
        "Name": "compute-1",
        "Power State": "power on",
        "Provisioning State": "active",
        "Resource Class": "compute",
        "UUID": "432e7f86-8da2-44a6-9b14-dfacdf611366"
      },
      {
        "Fault": null,
        "Instance UUID": "4992c2da-adde-41b3-bef1-3a5b8e356fc0",
        "Last Error": null,
        "Name": "controller-0",
        "Power State": "power on",
        "Provisioning State": "active",
        "Resource Class": "controller",
        "UUID": "474c2fc8-b884-4377-b6d7-781082a3a9c0"
      }
    ]
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.