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4.2. インスタンスの一時ストレージ属性の設定オプション

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以下の表で詳細を説明するパラメーターを使用して、インスタンスが使用する一時ストレージのパフォーマンスおよびセキュリティーを設定します。

注記

Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) は、インスタンスディスクの LVM イメージ種別をサポートしません。したがって、インスタンスの削除時に一時ディスクを消去する [libvirt]/volume_clear 設定オプションは、インスタンスディスクイメージ種別が LVM の場合にのみ適用されるため、サポートされません。

表4.2 Compute (nova) サービスのインスタンス一時ストレージパラメーター
設定方法パラメーター説明

Puppet

nova::compute::default_ephemeral_format

新規の一時ボリュームに使用されるデフォルトの形式を指定します。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • ext2
  • ext3
  • ext4

ext4 形式では、ext3 に比べ、サイズの大きい新規ディスクを初期化する時間が大幅に短縮されます。

デフォルト: ext4

Puppet

nova::compute::force_raw_images

raw 以外の形式でキャッシュされたベースイメージを raw 形式に変換するには、True に設定します。raw イメージ形式は、qcow2 等の他のイメージ形式よりも多くの領域を使用します。raw 以外のイメージ形式は、圧縮により多くの CPU パワーを使用します。False に設定すると、CPU のボトルネックを防ぐために、Compute サービスは圧縮時にベースイメージからすべての圧縮を削除します。システムの I/O 処理が遅い場合や空き容量が少ない場合は、入力の帯域幅を削減するために False に設定します。

デフォルト: True

Puppet

nova::compute::use_cow_images

インスタンスのディスクに qcow2 形式の CoW (Copy on Write) イメージを使用するには、True に設定します。CoW を使用する場合には、バッキングストアとホストのキャッシュによっては、各インスタンスが独自のコピー上で稼働することで、並行処理が改善される場合があります。

raw 形式を使用するには、False に設定します。raw 形式は、ディスクイメージの共通の部分により多くの領域を使用します。

デフォルト: True

Puppet

nova::compute::libvirt::preallocate_images

インスタンスディスクに対する事前割り当てモードを指定します。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • none: インスタンスの起動時にはストレージがプロビジョニングされません。
  • space: インスタンスのディスクイメージで fallocate(1) を実行することで、Compute サービスはインスタンスの起動時にストレージを完全に割り当てます。これにより CPU のオーバーヘッドおよびファイルの断片化が軽減され、I/O パフォーマンスが向上し、要求されたディスク領域を確保するのに役立ちます。

デフォルト: none

hieradata override

DEFAULT/resize_fs_using_block_device

ブロックデバイスを使用してイメージにアクセスすることで、ベースイメージのサイズを直接変更できるようにするには、True に設定します。これは、cloud-init のバージョンがより古いイメージ (それ自体ではサイズの変更ができない) でのみ必要です。

このパラメーターによりイメージの直接マウントが可能になるため (セキュリティー上の理由により無効にされる場合がある)、このパラメーターはデフォルトでは有効化されていません。

デフォルト: False

hieradata override

[libvirt]/images_type

インスタンスのディスクに使用するイメージ種別を指定します。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • raw
  • qcow2
  • flat
  • rbd
  • default
注記

RHOSP は、インスタンスディスクの LVM イメージ種別をサポートしません。

default 以外の有効な値に設定すると、イメージ種別は use_cow_images の設定よりも優先されます。default が指定されると、use_cow_images の設定によりイメージ種別が決定されます。

  • use_cow_imagesTrue(デフォルト) に設定されると、イメージ種別は qcow2 になります。
  • use_cow_imagesFalse に設定すると、イメージ種別は Flat になります。

デフォルト値は NovaEnableRbdBackend の設定により決定されます。

  • NovaEnableRbdBackend: False

    デフォルト: default

  • NovaEnableRbdBackend: True

    デフォルト: rbd

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