5.4. NovaPCIPassthrough 設定のガイドライン
-
NIC のデバイス名は変更される可能性があるため、PCI パススルーを設定する場合は
devname
パラメーターを使用しないでください。代わりに、vendor_id
とproduct_id
の方が安定しているため使用するか、NIC のaddress
を使用してください。 -
特定の Physical Function (PF) をパススルーするには、PCI アドレスが各デバイスに固有であるので、
address
パラメーターを使用できます。または、product_id
パラメーターを使用して PF をパススルーすることもできますが、同じ種別の PF が複数ある場合には、PF のaddress
も指定する必要があります。 -
すべての Virtual Function (VF) をパススルーするには、PCI パススルーに使用する VF の
product_id
およびvendor_id
のみを指定します。NIC の分割に SRIOV を使用し、VF 上で OVS を実行している場合は、VF のaddress
も指定する必要があります。 -
PF の VF のパススルーだけを設定し、PF そのもののパススルーは設定しない場合は、
address
パラメーターを使用して PF の PCI アドレスを指定し、product_id
を使用して VF の 製品 ID を指定することができます。
address
パラメーターの設定
address
パラメーターは、デバイスの PCI アドレスを指定します。String または dict
マッピングのいずれかを使用して、address
パラメーターの値を設定できます。
- 文字列形式
文字列を使用してアドレスを指定する場合は、以下の例のようにワイルドカード (*) を含めることができます。
NovaPCIPassthrough: - address: "*:0a:00.*" physical_network: physnet1
- ディクショナリー形式
ディクショナリー形式を使用してアドレスを指定する場合は、以下の例のように正規表現構文を含めることができます。
NovaPCIPassthrough: - address: domain: ".*" bus: "02" slot: "01" function: "[0-2]" physical_network: net1