13.8. プロビジョニングと設定を分離した config-download の実行


openstack overcloud deploy コマンドは、heat ベースのプロビジョニングプロセスの後に、config-download 設定プロセスを実行します。各プロセスを個別に実施するように、デプロイメントコマンドを実行することもできます。独立したプロセスとしてオーバークラウドノードをプロビジョニングするには、この方式を使用します。これにより、オーバークラウドの設定プロセスを実施する前に、ノードで手動の事前設定タスクを実行することができます。

前提条件

  • アンダークラウドの正常なインストール。
  • デプロイ可能なオーバークラウドノード
  • 実際のオーバークラウドカスタマイズに該当する Heat 環境ファイル

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  3. --stack-only オプションを指定してデプロイメントコマンドを実行します。オーバークラウドに必要なすべての環境ファイルを追加します。

    $ openstack overcloud deploy \
      --templates \
      -e environment-file1.yaml \
      -e environment-file2.yaml \
      ...
      --stack-only
  4. プロビジョニングプロセスが完了するまで待ちます。
  5. tripleo-admin ユーザーによるアンダークラウドからオーバークラウドへの SSH アクセスを有効にします。config-download プロセスでは、tripleo-admin ユーザーを使用して Ansible ベースの設定を実施します。

    $ openstack overcloud admin authorize
  6. ノードで手動の事前設定タスクを実行します。設定に Ansible を使用する場合は、tripleo-admin ユーザーを使用してノードにアクセスします。
  7. --config-download-only オプションを指定してデプロイメントコマンドを実行します。オーバークラウドに必要なすべての環境ファイルを追加します。

    $ openstack overcloud deploy \
      --templates \
      -e environment-file1.yaml \
      -e environment-file2.yaml \
      ...
      --config-download-only
  8. 設定プロセスが完了するまで待ちます。

設定ステージ中に、director は /var/lib/mistral/ の作業ディレクトリーに config-download ファイルを生成します。デプロイメントプロセスが終了したら、作業ディレクトリーの Ansible Playbooks を表示して、オーバークラウドを設定するために director が実行したタスクを確認します。

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