9.3. DCN サイトへのイメージ配布の最適化
glance イメージの配布にプロキシーを使用して、WAN トラフィックを軽減することができます。プロキシーを設定した場合の動作は、以下のようになります。
- glance イメージは、プロキシーとして機能する 1 台の Compute ノードにダウンロードされます。
- プロキシーは、glance イメージをインベントリー内の他の Compute ノードに再配布します。
Ansible の引数ファイル nova_cache_args.yml
に以下のパラメーターを追加して、プロキシーノードを設定することができます。
tripleo_nova_image_cache_use_proxy
パラメーターを true
に設定して、イメージキャッシュプロキシーを有効にします。
イメージプロキシーは、セキュアなコピー scp
を使用して、イメージをインベントリー内の他のノードに配布します。DCN サイト間の WAN 等レイテンシーが高いネットワークを通じて配布する場合は、SCP は効率的ではありません。Red Hat では、Playbook のターゲットを 1 つの DCN サイト (1 つのスタックに対応) に制限することを推奨します。
tripleo_nova_image_cache_proxy_hostname
パラメーターを使用して、イメージキャッシュプロキシーを選択します。デフォルトのプロキシーは、Ansible インベントリーファイルで最初に定義されているコンピュートノードです。tripleo_nova_image_cache_plan
パラメーターを使用して、Playbook のインベントリーを 1 つのサイトに制限します。
tripleo_nova_image_cache_use_proxy: true tripleo_nova_image_cache_proxy_hostname: dcn0-novacompute-1 tripleo_nova_image_cache_plan: dcn0