4.6. UUID を使用したネットワークリソースの再利用
スタック間でのネットワークの再利用をより厳密に制御する必要がある場合は、network_data.yaml
ファイルでリソース (ネットワーク、サブネット、セグメント、仮想 IP 等) の external_resource_*
フィールドを使用することができます。これらのリソースは外部管理と識別され、heat はそれらのリソースに関する作成、更新、または削除を一切行いません。
network_data.yaml
ファイルに、必要な各ネットワーク定義のエントリーを追加します。これで、リソースを別のスタックでのデプロイメントに利用できるようになります。
external_resource_network_id: Existing Network UUID external_resource_subnet_id: Existing Subnet UUID external_resource_segment_id: Existing Segment UUID external_resource_vip_id: Existing VIP UUID
以下の例では、コントロールプレーンスタックからの internal_api
ネットワークを別のスタックで再利用します。
手順
関連するネットワークリソースの UUID を把握します。
$ openstack network show internal_api -c id -f value $ openstack subnet show internal_api_subnet -c id -f value $ openstack port show internal_api_virtual_ip -c id -f value
上記のコマンドの出力に表示される値を保存し、それらを別のスタックの
network_data.yaml
ファイルのinternal_api
ネットワークのネットワーク定義に追加します。- name: InternalApi external_resource_network_id: 93861871-7814-4dbc-9e6c-7f51496b43af external_resource_subnet_id: c85c8670-51c1-4b17-a580-1cfb4344de27 external_resource_vip_id: 8bb9d96f-72bf-4964-a05c-5d3fed203eb7 name_lower: internal_api vip: true ip_subnet: '172.16.2.0/24' allocation_pools: [{'start': '172.16.2.4', 'end': '172.16.2.250'}] ipv6_subnet: 'fd00:fd00:fd00:2000::/64' ipv6_allocation_pools: [{'start': 'fd00:fd00:fd00:2000::10', 'end': 'fd00:fd00:fd00:2000:ffff:ffff:ffff:fffe'}] mtu: 1400