2.4. Red Hat OpenStack Platform での Leapp アップグレードの使用
ロングライフバージョンの Red Hat OpenStack Platform をアップグレードするには、ベースオペレーティングシステムを Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 にアップグレードする必要があります。Red Hat Enterprise Linux 7 では、Leapp ユーティリティーを使用して Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレードを実施します。Leapp およびその依存関係を利用できるようにするには、以下の Red Hat Enterprise Linux 7 リポジトリーが有効であることを確認します。
Red Hat Enterprise Linux 7 Server RPMs x86_64 7Server または Red Hat Enterprise Linux 7 Server RPMs x86_64 7.9
rhel-7-server-rpms x86_64 7Server or: rhel-7-server-rpms x86_64 7.9
Red Hat Enterprise Linux 7 Server - Extras RPMs x86_64
rhel-7-server-extras-rpms x86_64
詳細は、アップグレードに向けて RHEL 7 システムの準備 を参照してください。
オペレーティングシステムのアップグレードを実施する際、アンダークラウドとオーバークラウドでは別個のプロセスが使用されます。
アンダークラウドのプロセス
openstack undercloud upgrade
コマンドを実行する前に、手動で leapp
によるアップグレードを行います。アンダークラウドのアップグレードには、leapp
によるアップグレードを実施する手順が含まれます。
オーバークラウドのプロセス
オーバークラウドのアップグレードフレームワークでは、leapp
によるアップグレードが自動的に実施されます。
制限
アップグレードに影響を及ぼす可能性のある制限の詳細は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレードの以下のセクションを参照してください。
特に、ディスク全体またはパーティションで暗号化が使用される (LUKS 暗号化、ファイルシステムの暗号化など) ノードで Leapp によるアップグレードを行うことはできません。この制限は、dmcrypt: true
パラメーターで設定した CephOSD ノードに影響します。
既知の制限がお使いの環境に影響を及ぼす場合は、Red Hat Technical Support Team にアドバイスを求めてください。
トラブルシューティング
Leapp が原因と考えられる問題のトラブルシューティングに関する詳細は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレードの トラブルシューティング を参照してください。