21.7. オーバークラウドスタックの同期


アップグレードにおいては、スタックのリソース構造およびパラメーターが OpenStack Platform 16.1 の新規デプロイメントと整合するように、オーバークラウドスタックを更新する必要があります。

注記

デフォルトのスタック名 (overcloud) を使用していない場合は、--stack STACK NAME オプションでスタック名を設定します。STACK NAME は実際のスタック名に置き換えます。

手順

  1. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  2. containers-prepare-parameter.yaml ファイルを編集し、以下のパラメーターおよびその値を削除します。

    • ceph3_namespace
    • ceph3_tag
    • ceph3_image
    • name_prefix_stein
    • name_suffix_stein
    • namespace_stein
    • tag_stein
  3. オーバークラウドでフェンシングを再度有効にするには、fencing.yaml 環境ファイルで EnableFencing パラメーターを true に設定します。
  4. アップグレードの最終処理コマンドを実行します。

    $ openstack overcloud upgrade converge \
        --stack STACK NAME \
        --templates \
        -e ENVIRONMENT FILE
        …​
        -e /home/stack/templates/upgrades-environment.yaml \
        -e /home/stack/templates/rhsm.yaml \
        -e /home/stack/containers-prepare-parameter.yaml \
        -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services/neutron-ovs.yaml \
        …​

    以下のオプションの中で、お使いの環境に適切なオプションを追加します。

    • アップグレード固有のパラメーターを持つ環境ファイル (upgrades-environment.yaml) (-e)
    • EnableFencing パラメーターが true に設定された環境ファイル (fencing.yaml)。
    • 登録およびサブスクリプションに関するパラメーターが含まれる環境ファイル (rhsm.yaml) (-e)
    • 新しいコンテナーイメージの場所を定義した環境ファイル (containers-prepare-parameter.yaml) (-e)。多くの場合、アンダークラウドが使用する環境ファイルと同じファイルです。
    • OVS との互換性を維持するための環境ファイル (neutron-ovs.yaml)
    • デプロイメントに関連するカスタム設定環境ファイル (-e)
    • 該当する場合は、--roles-file でカスタムロール (roles_data) ファイルを指定します。
    • 該当する場合は、--networks-file でコンポーザブルネットワーク (network_data) ファイルを指定します。
    • カスタムのスタック名を使用する場合は、--stack オプションでその名前を渡します。
  5. スタックの同期が完了するまで待ちます。
重要

これ以降のデプロイメント操作には、upgrades-environment.yaml ファイルは必要ありません。

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