第26章 アップグレードに関する問題のトラブルシューティング


アップグレードプロセス中に問題が発生した場合は、本セクションのアドバイスを参照してください。

26.1. 環境ファイルの修正

カスタム環境ファイルのパラメーターを誤って設定していた場合は、環境ファイルを修正して、アップグレード中いつでも openstack overcloud upgrade prepare コマンドを実行することができます。このコマンドにより、新しいバージョンのオーバークラウドプランが director にアップロードされ、これにより config-download Playbook の新しいセットが生成されます。

upgrades-environment.yaml ファイルのリポジトリー名が間違っている例を以下に示します。

parameter_defaults:
  UpgradeLeappEnabled: true
  UpgradeLeappCommandOptions: "--enablerepo rhel-7-for-x86_64-baseos-eus-rpms --enablerepo rhel-8-for-x86_64-appstream-eus-rpms --enablerepo fast-datapath-for-rhel-8-x86_64-rpms"
  CephAnsibleRepo: rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms

この間違いにより、コントローラーノードの Leapp アップグレード時に問題が発生します。この問題を正すには、間違いを修正して openstack overcloud upgrade prepare コマンドを実行します。

手順

  1. ファイルの間違いを修正します。

    parameter_defaults:
      UpgradeLeappEnabled: true
      UpgradeLeappCommandOptions: "--enablerepo rhel-8-for-x86_64-baseos-tus-rpms --enablerepo rhel-8-for-x86_64-appstream-tus-rpms --enablerepo fast-datapath-for-rhel-8-x86_64-rpms"
      CephAnsibleRepo: rhceph-4-tools-for-rhel-8-x86_64-rpms
  2. 修正したファイルでアップグレードの準備コマンドを実行します。

    $ openstack overcloud upgrade prepare \
        --stack STACK NAME \
        --templates \
        -e ENVIRONMENT FILE
        …​
        -e /home/stack/templates/upgrades-environment.yaml \
        …​

    オーバークラウドスタックの更新が完了するまで待ちます。

  3. 失敗したアップグレードのステップから操作を続行します。
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