第9章 コンポーザブルサービスおよびパラメーターの更新
オーバークラウドのアップグレードに向けた準備を行うには、いくつかのコンポーザブルサービス設定を完了する必要があります。
9.1. カスタム roles_data
ファイルのコンポーザブルサービスの更新
本項では、新しいコンポーザブルサービスおよび非推奨のコンポーザブルサービスについて説明します。
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デフォルトの
roles_data
ファイルを使用する場合は、これらのサービスが自動的に含まれます。 -
カスタムの
roles_data
ファイルを使用する場合は、該当するロールごとに新しいサービスを追加し非推奨のサービスを削除します。
デプロイメント内のオーバークラウドノードが Object Storage (swift) 専用ノードの場合は、デフォルトの roles_data.yaml
ファイルをコピーし、ObjectStorage
を編集して、deprecated_server_resource_name:'SwiftStorage'
の行を削除する必要があります。
コントローラーノード
コントローラーノードでは、以下のサービスが非推奨になっています。Controller ロールからこれらのサービスを削除します。
サービス | 理由 |
---|---|
| メトリックおよびモニタリングには Service Telemetry Framework (STF) が優先されるため、OpenStack Telemetry サービスは非推奨になりました。従来のテレメトリーサービスは、STF への移行を促進するために RHOSP 16.1 でのみ利用可能で、RHOSP の将来のバージョンでは削除される予定です。 注記 自動スケーリングを使用する場合は、これらのサービスをコントローラーノードから削除しないでください。 |
| メトリックおよびモニタリングには Service Telemetry Framework (STF) が優先されるため、OpenStack Telemetry サービスは非推奨になりました。従来のテレメトリーサービスは、STF への移行を促進するために RHOSP 16.1 でのみ利用可能で、RHOSP の将来のバージョンでは削除される予定です。 注記 CloudForms を使用する場合は、これらのサービスをコントローラーノードから削除しないでください。 |
| これらのサービスはサポートされなくなりました。これらのサービスをコントローラーノードから削除します。 |
| Congress はサポートされなくなったため。 |
| OpenStack Platform Image サービス (glance) API v2 により、このサービスはサポートされなくなったため。 |
| これらの OpenStack Networking (neutron) 用プラグインは非推奨になったため。 |
| Octavia を優先し、OpenStack Networking (neutron) Load Balancing as a Service は非推奨になったため。 |
| このサービスは削除されています。 |
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| OpenDaylight はサポートされなくなったため。 |
| このサービスは、2 つの新規サービスに置き換えられています。
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| Skydive はサポートされなくなったため。 |
| Tacker はサポートされなくなったため。 |
コントローラーノードの新規サービスは以下のとおりです。Controller ロールにこれらのサービスを追加します。
サービス | 理由 |
---|---|
| Ceph Dashboard サービスを有効にするタスク |
| Block Storage (cinder) の新規バックエンド |
| コマンドを実行して、オーバークラウドのサービスに関連するコンテナーイメージを自動的にプルして準備します。 |
| DNS-as-a-Service 用サービス (designate) |
| オーバークラウドのベアメタルイントロスペクション用サービス |
| OpenStack Bare Metal (ironic) 用ネットワークエージェント |
| Mellanox InfiniBand OpenStack Networking (neutron) エージェント用サービス |
| Red Hat OpenStack Platform コマンドラインツールをインストールするためのサービス |
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| Placement API 用サービス |
コンピュートノード
コンピュートノードでは、以下のサービスが非推奨になっています。Compute ロールからこれらのサービスを削除します。
サービス | 理由 |
---|---|
| OpenDaylight はサポートされなくなったため。 |
| Skydive はサポートされなくなったため。 |
コンピュートノードの新規サービスは以下のとおりです。Compute ロールにこれらのサービスを追加します。
サービス | 理由 |
---|---|
| OpenStack Compute (nova) でホストアグリゲートおよびアベイラビリティーゾーンを設定するためのサービス |
全ノード
すべてのノードで、以下のサービスが非推奨になっています。すべてのロールからこれらのサービスを削除します。
サービス | 理由 |
---|---|
| Podman に置き換わったため。 |
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| このサービスは非推奨になったため。 |
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全ノードでの新規サービスは以下のとおりです。すべてのロールにこれらのサービスを追加します。
サービス | 理由 |
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| カーネル引数、Tuned プロファイル、および CPU 分離を設定するためのサービス |
| Collectd を設定するためのサービス |
| デフォルトで無効化されている Multipathd サービスを提供します。 |
| Podman をインストールし有効にするためのサービス |
| Relax-and-Recover (ReaR) バックアップおよびリストアツールをインストールおよび有効にするためのサービス |
| 集中ログコレクションを設定するためのサービス |
| 時刻同期方法 (デフォルトでは Chronyd) を有効にするためのサービス |