21.6. コンピュートノードのアップグレード
すべてのコンピュートノードを OpenStackPlatform 16.1 にアップグレードします。
デフォルトのスタック名 (overcloud
) を使用していない場合は、--stack STACK NAME
オプションでスタック名を設定します。STACK NAME
は実際のスタック名に置き換えます。
手順
stackrc
ファイルを取得します。$ source ~/stackrc
- インスタンスを移行します。移行計画の詳細は、コンピュートノード間の仮想マシンインスタンスの移行 を参照してください。
system_upgrade
タグを指定してアップグレードコマンドを実行します。$ openstack overcloud upgrade run --stack STACK NAME --tags system_upgrade --limit overcloud-compute-0
このコマンドにより、以下のアクションが行われます。
- Leapp によるオペレーティングシステムのアップグレードを実施する。
- Leapp によるアップグレードの一部としてリブートを実施する。
タグを指定せずにアップグレードコマンドを実行します。
$ openstack overcloud upgrade run --stack STACK NAME --limit overcloud-compute-0
このコマンドにより、Red Hat OpenStack Platform のアップグレードが実施されます。
複数のコンピュートノードを並行してアップグレードするには、
--limit
オプションをアップグレードするノードのコンマ区切りリストに設定します。まずsystem_upgrade
タスクを実行します。$ openstack overcloud upgrade run --stack STACK NAME --tags system_upgrade --limit overcloud-compute-0,overcloud-compute-1,overcloud-compute-2
続いて、標準の OpenStack サービスのアップグレードを実施します。
$ openstack overcloud upgrade run --stack STACK NAME --limit overcloud-compute-0,overcloud-compute-1,overcloud-compute-2