3.4. アンダークラウドおよびオーバークラウドの起動順序
Red Hat OpenStack Platform 環境を起動するには、アンダークラウドおよびオーバークラウドを以下の順序で起動する必要があります。
- アンダークラウドを起動する
- コントローラーノードを起動する
- Ceph Storage ノードを起動する
- コンピュートノードを起動する
- オーバークラウドコンピュートノード上のインスタンスを起動する
3.4.1. アンダークラウドの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、アンダークラウドノードの電源をオンにし、アンダークラウドにログインし、アンダークラウドのサービスを確認します。
前提条件
- 電源がオフのアンダークラウド
手順
- アンダークラウドの電源をオンにし、アンダークラウドがブートするまで待ちます。
検証
-
アンダークラウドに
stackユーザーとしてログインします。 アンダークラウドのサービスを確認します。
$ systemctl list-units 'tripleo_*'source コマンドでアンダークラウドの認証情報ファイルを読み込み、検証コマンドを実行して、すべてのサービスおよびコンテナーがアクティブで正常であることを確認します。
$ source stackrc $ openstack tripleo validator run --validation service-status --limit undercloud
3.4.2. Controller ノードの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、それぞれの Controller ノードの電源をオンにし、そのノードの Pacemaker 以外のサービスを確認します。
前提条件
- 電源がオフのコントローラーノード
手順
- それぞれの Controller ノードの電源をオンにします。
検証
-
rootユーザーとして各 Controller ノードにログインします。 Controller ノードのサービスを確認します。
$ systemctl -t servicePacemaker ベース以外のサービスだけが動作中です。
Pacemaker サービスが起動するまで待ち、サービスが起動したことを確認します。
$ pcs status注記環境でインスタンス HA を使用している場合、Pacemaker リソースは、Compute ノードを起動するか、
pcs stonith confirm <compute_node>コマンドを使用して手動でフェンスを解除する操作を実行するまで起動しません。このコマンドは、インスタンス HA を使用する各 Compute ノードで実行する必要があります。
3.4.3. Ceph Storage ノードの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、Ceph MON ノードおよび Ceph Storage ノードの電源をオンにし、Ceph Storage サービスを有効にします。
前提条件
- 電源がオフの Ceph Storage クラスター。
- 電源がオフのスタンドアロンの Ceph MON ノードまたは電源がオンの Controller ノードで、Ceph MON サービスが有効になっている。
手順
- 使用している環境にスタンドアロンの Ceph MON ノードがある場合、それぞれの Ceph MON ノードの電源をオンにします。
- それぞれの Ceph Storage ノードの電源をオンにします。
-
Ceph MON サービスを実行するノード (例: Controller ノードまたはスタンドアロンの Ceph MON ノード) に
rootユーザーとしてログインします。 クラスターノードのステータスを確認します。以下の例の
podmanコマンドにより、Controller ノード上の Ceph MON コンテナー内でステータス確認が実施されます。# sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph statusそれぞれのノードの電源がオンで、接続された状態であることを確認します。
クラスターの
noout、norecover、norebalance、nobackfill、nodown、およびpauseフラグの設定を解除します。以下の例のpodmanコマンドにより、Controller ノード上の Ceph MON コンテナーを通じてこれらのフラグの設定が解除されます。# sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset noout # sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset norecover # sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset norebalance # sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset nobackfill # sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset nodown # sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph osd unset pause
検証
クラスターが正常であることを確認します。以下の例の
podmanコマンドにより、Controller ノード上の Ceph MON コンテナー内でステータス確認が実施されます。# sudo podman exec -it ceph-mon-controller-0 ceph statusステータスが
HEALTH_OKであることを確認します。
3.4.4. Compute ノードの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、それぞれの Compute ノードの電源をオンにし、そのノードのサービスを確認します。
前提条件
- 電源がオフの Compute ノード
手順
- それぞれの Compute ノードの電源をオンにします。
検証
-
各 Compute に
rootユーザーとしてログインします。 Compute ノードのサービスを確認します。
$ systemctl -t service
3.4.5. オーバークラウドコンピュートノードのインスタンス HA サービスの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、コンピュートノードのインスタンス HA サービスをすべて起動します。
前提条件
- コンピュートノードが動作中のオーバークラウド
- コンピュートノードで有効化されているインスタンス HA
手順
-
Pacemaker を実行するオーバークラウドノードに
rootユーザーとしてログインします。 コンピュートノードの STONITH デバイスを有効にします。
コンピュートノードの STONITH デバイスを特定します。
# pcs stonith statusコンピュートノードの STONITH エラーをすべて消去します。
# pcs stonith confirm <COMPUTE_NODE>このコマンドにより、ノードがクリーンな STONITH の状態に戻ります。
コンピュートノードの STONITH デバイスを有効にします。
# pcs stonith enable <STONITH_DEVICE>- STONITH を使用するそれぞれのコンピュートノードで、この手順を実施します。
それぞれのコンピュートノードの Pacemaker リモートリソースを有効にします。
コンピュートノードの Pacemaker リモートリソースを特定します。
# pcs resource statusこれらのリソースは
ocf::pacemaker:remoteエージェントを使用し、通常はコンピュートノードのホストの形式に基づく名前が付けられます (例:overcloud-novacomputeiha-0)。それぞれの Pacemaker リモートリソースを有効にします。
overcloud-novacomputeiha-0のリソースを有効にする方法を、以下の例に示します。# pcs resource enable overcloud-novacomputeiha-0- Pacemaker リモート管理を行うそれぞれのコンピュートノードで、この手順を実施します。
Pacemaker サービスが起動するまで待ち、サービスが起動したことを確認します。
# pcs status起動プロセス中に Pacemaker リソースの起動に失敗した場合は、リソースのステータスと失敗回数をリセットします。
# pcs resource cleanup注記fence_computeやfence_kdumpなど、一部のサービスは開始に時間がかかる場合があります。
3.4.6. オーバークラウド Compute ノード上のインスタンスの起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境の起動のサブタスクとして、Compute ノード上のインスタンスを起動します。
前提条件
- アクティブなノードを持つアクティブなオーバークラウド
手順
-
アンダークラウドに
stackユーザーとしてログインします。 source コマンドでオーバークラウドの認証情報ファイルを読み込みます。
$ source ~/overcloudrcオーバークラウドで実行中のインスタンスを表示します。
$ openstack server list --all-projectsオーバークラウド内のインスタンスを起動します。
$ openstack server start <INSTANCE>