16.3. ルーティング対応プロバイダーネットワークの制限
ルーティング対応プロバイダーネットワーク (RPN) はすべてのメカニズムドライバーでサポートされてはいないため、Compute サービススケジューラーおよびその他のソフトウェアには、以下のリストで説明する制約があります。
ルーティング対応プロバイダーネットワークは、ML2/OVS および SR-IOV メカニズムドライバーでのみサポートされます。
Open Virtual Network (OVN) には対応していません。
- リモートデプロイメントおよびエッジデプロイメント向けの OVS-DPDK(DHCP を使用しない) のサポートは、Red Hat OpenStack Platform 16.1.4 以降ではテクノロジープレビューとなっています。
- 中央 SNAT または Floating IP を使用した North-south ルーティングはサポートされません。
- SR-IOV または PCI パススルーを使用する場合、物理ネットワーク (physnet) の名前は中央サイトおよびリモートサイトまたはセグメントで同一でなければなりません。セグメント ID を再利用することはできません。
Compute サービス (nova) スケジューラーは、セグメントを認識しません。(それぞれのセグメントまたはエッジサイトを Compute のホストアグリゲートまたはアベイラビリティーゾーンにマッピングする必要があります)。 現在、利用することのできる仮想マシンインスタンスのブートオプションは 2 つだけです。
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port-id
を使用し IP アドレスは使用せず Compute のアベイラビリティーゾーン (セグメントまたはエッジサイト) を指定するブート -
network-id
を使用し Compute のアベイラビリティーゾーン (セグメントまたはエッジサイト) を指定するブート
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- コールドマイグレーションまたはライブマイグレーションは、移行先 Compute アベイラビリティーゾーン (セグメントまたはエッジサイト) を指定する場合にのみ機能します。