18.2. オーバークラウドのファイアウォールの管理


OpenStack Platform の各コアサービスには、それぞれのコンポーザブルサービステンプレートにファイアウォールルールが含まれています。これにより、各オーバークラウドノードにファイアウォールルールのデフォルトセットが自動的に作成されます。

オーバークラウドの heat テンプレートには、追加のファイアウォール管理に役立つパラメーターのセットが含まれています。

ManageFirewall
ファイアウォールルールを自動管理するかどうかを定義します。このパラメーターを true に設定すると、Puppet は各ノードでファイアウォールを自動的に設定することができます。ファイアウォールを手動で管理する場合には false に設定してください。デフォルトは true です。
PurgeFirewallRules
ファイアウォールルールを新規設定する前に、デフォルトの Linux ファイアウォールルールを完全削除するかどうかを定義します。デフォルトは false です。

ManageFirewall パラメーターが true に設定されている場合は、デプロイメントに追加のファイアウォールルールを作成することができます。オーバークラウドの環境ファイルで、設定フックを使用して (「Puppet: ロール用 hieradata のカスタマイズ」 を参照) tripleo::firewall::firewall_rules hieradata を設定します。この hieradata は、ファイアウォールルール名とそれぞれのパラメーター (すべてオプション) を鍵として記載したハッシュです。

port
ルールに関連付けられたポート
dport
ルールに関連付けられた宛先ポート
sport
ルールに関連付けられた送信元ポート
proto
ルールに関連付けられたプロトコル。デフォルトは tcp です。
action
ルールに関連付けられたアクションポリシー。デフォルトは accept です。
jump
ジャンプ先のチェーン。設定されている場合には action を上書きします。
state
ルールに関連付けられた状態の配列。デフォルトは ['NEW'] です。
source
ルールに関連付けられた送信元の IP アドレス
iniface
ルールに関連付けられたネットワークインターフェイス
chain
ルールに関連付けられたチェーン。デフォルトは INPUT です。
destination
ルールに関連付けられた宛先の CIDR

以下の例は、ファイアウォールルールの形式の構文を示しています。

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ExtraConfig:
  tripleo::firewall::firewall_rules:
    '300 allow custom application 1':
      port: 999
      proto: udp
      action: accept
    '301 allow custom application 2':
      port: 8081
      proto: tcp
      action: accept

この設定では、ExtraConfig により、追加で 2 つのファイアウォールルールが 全ノードに適用されます。

注記

各ルール名はそれぞれの iptables ルールのコメントになります。各ルール名は、3 桁の接頭辞で始まる点に注意してください。この接頭辞は、Puppet が最終の iptables ファイルに記載されている定義済みの全ルールを順序付けるのに役立ちます。デフォルトの Red Hat OpenStack Platform ルールでは、000 から 200 までの範囲の接頭辞を使用します。

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