1.7. アンダークラウドノードのバックアップの作成
アンダークラウドノードのバックアップを作成するには、openstack undercloud backup
コマンドを使用します。その後、ノードが破損したりアクセスできなくなったりした場合に備えて、バックアップを使用して、アンダークラウドノードを以前の状態に復元できます。アンダークラウドノードのバックアップには、アンダークラウドノードで実行されるデータベースのバックアップが含まれます。
Red Hat OpenStack Platform 環境を 13 から 16.2 にアップグレードする場合は、アンダークラウドのアップグレードを実行してから、オーバークラウドノードで Leapp によるアップグレードプロセスを実施する前に、データベースのバックアップを別に作成する必要があります。詳細は、「アンダークラウドノードのスタンドアロンデータベースバックアップの作成」 を参照してください。
前提条件
- バックアップノードに NFS または SFTP サーバーがインストールおよび設定されている。新しい NFS サーバーの作成方法は 「バックアップノードへの NFS サーバーのインストールと設定」 を参照してください。
- アンダークラウドノードに ReaR がインストールされている。詳細は、「アンダークラウドノードへの ReaR のインストール」 を参照してください。
- ネットワークインターフェイスに OVS ブリッジを使用する場合は、OVS インターフェイスを設定している。詳細は、「バックアップ用の Open vSwitch (OVS) インターフェイスの設定」 を参照してください。
手順
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アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 MySQL の root パスワードを取得します。
[stack@undercloud ~]$ PASSWORD=$(sudo /bin/hiera -c /etc/puppet/hiera.yaml mysql::server::root_password)
アンダークラウドノードのデータベースのバックアップを作成します。
[stack@undercloud ~]$ sudo podman exec mysql bash -c "mysqldump -uroot -p$PASSWORD --opt --all-databases" | sudo tee /root/undercloud-all-databases.sql
source コマンドでアンダークラウドの認証情報を読み込みます。
[stack@undercloud ~]$ source stackrc
事前に実行していない場合は、インベントリーファイルを作成し、
tripleo-ansible-inventory
コマンドを使用して、すべてのオーバークラウドノードのホストおよび変数が含まれる静的なインベントリーファイルを生成します。(undercloud) [stack@undercloud ~]$ tripleo-ansible-inventory \ --ansible_ssh_user heat-admin \ --static-yaml-inventory /home/stack/tripleo-inventory.yaml
アンダークラウドノードのバックアップを作成します。
(undercloud) [stack@undercloud ~]$ openstack undercloud backup --inventory /home/stack/tripleo-inventory.yaml