第14章 Ansible を使用したコンテナーの管理
この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能です。実稼働環境にはデプロイしないでください。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、対象範囲の詳細 を参照してください。
Red Hat OpenStack Platform 16.2 では、Paunch を使用してコンテナーを管理します。ただし、Ansible ロール tripleo-container-manage
を使用してコンテナーの管理操作を実施することもできます。tripleo-container-manage
ロールを使用する場合は、初めに Paunch を無効にする必要があります。Paunch が無効になっていると、director は自動的に Ansible ロールを使用します。カスタム Playbook を作成して、特定のコンテナー管理操作を実施することもできます。
-
heat が生成するコンテナー設定データを収集する。
tripleo-container-manage
ロールは、このデータを使用してコンテナーのデプロイメントをオーケストレーションします。 - コンテナーを起動する。
- コンテナーを停止する。
- コンテナーを更新する。
- コンテナーを削除する。
- 特定の設定でコンテナーを実行する。
director はコンテナー管理を自動的に実施しますが、コンテナー設定をカスタマイズしなければならない場合や、オーバークラウドを再デプロイせずにコンテナーにホットフィックスを適用しなければならない場合があります。
このロールがサポートするのは Podman コンテナー管理だけです。
前提条件
- アンダークラウドの正常なインストール。詳細は、「director のインストール」 を参照してください。
14.1. アンダークラウドでの tripleo-container-manage Ansible ロールの有効化
この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能です。実稼働環境にはデプロイしないでください。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、対象範囲の詳細 を参照してください。
Red Hat OpenStack Platform 16.2 では、Paunch がデフォルトのコンテナー管理メカニズムです。ただし、tripleo-container-manage
Ansible ロールを使用することもできます。このロールを使用する場合は、Paunch を無効にする必要があります。
前提条件
-
ベースオペレーティングシステムおよび
python3-tripleoclient
パッケージがインストールされたホストマシン。詳細は、3章director インストールの準備 を参照してください。
手順
-
アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 undercloud.conf
ファイルでundercloud_enable_paunch
パラメーターをfalse
に設定します。undercloud_enable_paunch: false
openstack undercloud install
コマンドを実行します。$ openstack undercloud install