第28章 director のエラーに関するトラブルシューティング
director プロセスの特定の段階で、エラーが発生する可能性があります。本項では、典型的な問題の診断について説明します。
28.1. ノードの登録に関するトラブルシューティング
ノード登録における問題は、通常ノードの情報が間違っていることが原因で発生します。このような場合には、ノードの情報が含まれるテンプレートファイルを検証して、インポートされたノードの情報を修正します。
手順
stackrc
ファイルを取得します。$ source ~/stackrc
--validate-only
オプションを指定して、ノードのインポートコマンドを実行します。このオプションを指定した場合には、インポートを実施せずにノードのテンプレートを検証します。(undercloud) $ openstack overcloud node import --validate-only ~/nodes.json Waiting for messages on queue 'tripleo' with no timeout. Successfully validated environment file
インポートしたノードの誤った情報を修正するには、
openstack baremetal
コマンドを実行してノードの情報を更新します。ネットワーク設定の詳細を変更する方法を、以下の例に示します。インポートしたノードに割り当てられたポートの UUID を特定します。
$ source ~/stackrc (undercloud) $ openstack baremetal port list --node [NODE UUID]
MAC アドレスを更新します。
(undercloud) $ openstack baremetal port set --address=[NEW MAC] [PORT UUID]
ノードの新しい IPMI アドレスを設定します。
(undercloud) $ openstack baremetal node set --driver-info ipmi_address=[NEW IPMI ADDRESS] [NODE UUID]