4.8. director のインストール
director をインストールして基本的なインストール後タスクを行うには、以下の手順を実施します。
手順
以下のコマンドを実行して、アンダークラウドに director をインストールします。
[stack@director ~]$ openstack undercloud install
このコマンドにより、director の設定スクリプトが起動します。director は追加のパッケージをインストールし、
undercloud.conf
の設定に従ってサービスを設定し、すべての RHOSP サービスコンテナーを起動します。このスクリプトは、完了までに数分かかります。スクリプトにより、2 つのファイルが生成されます。
-
undercloud-passwords.conf
: director サービスの全パスワードリスト -
stackrc
: director コマンドラインツールへアクセスできるようにする初期化変数セット
-
RHOSP サービスコンテナーが実行中であることを確認します。
[stack@director ~]$ sudo podman ps -a --format "{{.Names}} {{.Status}}"
次のコマンド出力は、RHOSP サービスコンテナーが実行中 (
Up
) であることを示しています。memcached Up 3 hours (healthy) haproxy Up 3 hours rabbitmq Up 3 hours (healthy) mysql Up 3 hours (healthy) iscsid Up 3 hours (healthy) keystone Up 3 hours (healthy) keystone_cron Up 3 hours (healthy) neutron_api Up 3 hours (healthy) logrotate_crond Up 3 hours (healthy) neutron_dhcp Up 3 hours (healthy) neutron_l3_agent Up 3 hours (healthy) neutron_ovs_agent Up 3 hours (healthy) ironic_api Up 3 hours (healthy) ironic_conductor Up 3 hours (healthy) ironic_neutron_agent Up 3 hours (healthy) ironic_pxe_tftp Up 3 hours (healthy) ironic_pxe_http Up 3 hours (unhealthy) ironic_inspector Up 3 hours (healthy) ironic_inspector_dnsmasq Up 3 hours (healthy) neutron-dnsmasq-qdhcp-30d628e6-45e6-499d-8003-28c0bc066487 Up 3 hours ...
stack
ユーザーを初期化してコマンドラインツールを使用するには、以下のコマンドを実行します。[stack@director ~]$ source ~/stackrc
プロンプトには、OpenStack コマンドがアンダークラウドに対して認証および実行されることが表示されるようになります。
(undercloud) [stack@director ~]$
director のインストールが完了しました。これで、director コマンドラインツールが使用できるようになりました。