30.5. Fujitsu Integrated Remote Management Controller (iRMC)

Fujitsu iRMC は、LAN 接続と拡張された機能を統合した Baseboard Management Controller (BMC) です。このドライバーは、iRMC に接続されたベアメタルシステムの電源管理にフォーカスしています。

重要

iRMC S4 以降のバージョンが必要です。

pm_type

このオプションを irmc に設定します。

pm_user、pm_password

iRMC インターフェイスのユーザー名とパスワード

重要

iRMC ユーザーには ADMINISTRATOR 権限が必要です。

pm_addr

iRMC インターフェイスの IP アドレス

pm_port (オプション)

iRMC 操作用のポート。デフォルトは 443 です。

pm_auth_method (オプション)

iRMC 操作の認証方法。basic または digest を使用します。デフォルトは basic です。

pm_client_timeout (オプション)

iRMC 操作のタイムアウト (秒単位)デフォルトは 60 秒です。

pm_sensor_method (オプション)

センサーデータの取得方法。ipmitool または scci です。デフォルトは ipmitool です。

このドライバーを有効にするには、undercloud.conf ファイルの enabled_hardware_types オプションに irmc を追加してから、openstack undercloud install コマンドを再実行します。

UEFI 起動モードの iRMC

iRMC を UEFI モードで起動するには ipxe.efi が必要です。UEFI で起動するには、SNP (Simple Network Protocol) iPXE EFI を使用するデフォルトの動作を無効にして、アンダークラウドを再インストールします。

手順

/home/stack/templates/irmc-uefi-boot.yaml などのカスタム環境ファイルを作成します。
次の設定をカスタム環境ファイルに追加します。
```
parameter_defaults:
  IronicIPXEUefiSnpOnly: false
```
undercloud.conf ファイルの custom_env_files パラメーターを編集して、カスタム環境ファイルを追加します。
```
custom_env_files = /home/stack/templates/irmc-uefi-boot.yaml
```
注記
コンマ区切りのリストを使用して、複数の環境ファイルを指定できます。
アンダークラウドを再インストールして、設定の更新を適用します。
$ openstack undercloud install