第3章 リポジトリー
このセクションでは、アンダークラウドおよびオーバークラウドのリポジトリーを説明します。特定の状況において、リポジトリーを有効にする必要がある場合は、このセクションを参照してください。
- Red Hat カスタマーポータルに登録する際にリポジトリーを有効にする。
- リポジトリーを有効にして Red Hat Satellite Server に同期させる。
- Red Hat Satellite Server に登録する際にリポジトリーを有効にする。
3.1. アンダークラウドのリポジトリー
RHOSP (RHOSP) 16.2 は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.4 上で実行されます。そのため、これらのリポジトリーからのコンテンツをそれぞれの RHEL バージョンにロックする必要があります。
-
Red Hat Satellite を使用してリポジトリーを同期する場合は、RHEL リポジトリーの特定バージョンを有効にすることができます。ただし、選択したバージョンに関係なく、リポジトリーラベルは同じままです。たとえば、BaseOS リポジトリーの 8.4 バージョンを有効にした場合、リポジトリー名には有効にした特定のバージョンが含まれますが、リポジトリーラベルは依然として
rhel-8-for-x86_64-baseos-eus-rpms
です。 -
advanced-virt-for-rhel-8-x86_64-rpms
およびadvanced-virt-for-rhel-8-x86_64-eus-rpms
リポジトリーは必要なくなりました。これらのリポジトリーを無効にするには、Red Hat ナレッジベースのソリューション記事 advanced-virt-for-rhel-8-x86_64-rpms are no longer required in OSP 16.2 を参照してください。
ここで指定する以外のリポジトリーは、サポートされません。別途推奨されない限り、以下の表に記載されている以外の製品またはリポジトリーを有効にしないでください。有効にすると、パッケージの依存関係の問題が発生する可能性があります。Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) を有効にしないでください。
コアリポジトリー
以下の表には、アンダークラウドをインストールするためのコアリポジトリーをまとめています。
名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
---|---|---|
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - BaseOS (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| x86_64 システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - AppStream (RPMs) |
| RHOSP の依存関係が含まれます。 |
Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - High Availability (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| RHEL の高可用性ツール。Controller ノードの高可用性に使用します。 |
Red Hat Ansible Engine 2.9 for RHEL 8 x86_64 (RPMs) |
| Ansible Engine for RHEL。最新バージョンの Ansible を提供するために使用されます。 |
RHOSP 16.2 for RHEL 8 (RPMs)。 |
| RHOSP director のパッケージが含まれるコア RHOSP リポジトリー。 |
Red Hat Fast Datapath for RHEL 8 (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。 |
Ceph リポジトリー
以下の表には、アンダークラウド用の Ceph Storage 関連のリポジトリーをまとめています。
名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
---|---|---|
Red Hat Ceph Storage Tools 4 for RHEL 8 x86_64 (RPMs) |
|
Ceph Storage クラスターと通信するためのノード用のツールを提供します。オーバークラウドで Ceph Storage を使用する場合、または既存の Ceph Storage クラスターと統合する場合、アンダークラウドにはこのリポジトリーからの |
IBM POWER 用リポジトリー
次の表には、POWER PC アーキテクチャー上の RHOSP のリポジトリーのリストが含まれています。コアリポジトリーの該当リポジトリーの代わりに、これらのリポジトリーを使用してください。
名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
---|---|---|
Red Hat Enterprise Linux for IBM Power, little endian - BaseOS (RPMs) |
| ppc64le システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
Red Hat Enterprise Linux 8 for IBM Power, little endian - AppStream (RPMs) |
| RHOSP の依存関係が含まれます。 |
Red Hat Enterprise Linux 8 for IBM Power, little endian - High Availability (RPMs) |
| RHEL の高可用性ツール。Controller ノードの高可用性に使用します。 |
Red Hat Fast Datapath for RHEL 8 IBM Power, little endian (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。 |
Red Hat Ansible Engine 2.9 for RHEL 8 IBM Power, little endian (RPMs) |
| Ansible Engine for RHEL。最新バージョンの Ansible を提供します。 |
Red Hat OpenStack Platform 16.2 for RHEL 8 (RPMs) |
| ppc64le システム用のコア RHOSP リポジトリー。 |