2.5. IPv6 オーバークラウドのデプロイ


IPv6 ネットワークを使用するオーバークラウドをデプロイするには、デプロイメントコマンドに別の引数を追加する必要があります。

前提条件

手順

$ openstack overcloud deploy --templates \
  -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/network-isolation.yaml \
  -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/net-single-nic-with-vlans.yaml \
  -e /home/stack/templates/network-environment.yaml \
  --ntp-server pool.ntp.org \
  [ADDITIONAL OPTIONS]

上記のコマンドは、以下のオプションを使用します。

  • --templates - デフォルトの Heat テンプレートコレクションからオーバークラウドを作成します。
  • -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/network-isolation.yaml - オーバークラウドデプロイメントに別の環境ファイルを追加します。ここでは、IPv6 向けのネットワーク分離設定を初期化する環境ファイルを追加します。
  • -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/net-single-nic-with-vlans.yaml - オーバークラウドのデプロイメントに別の環境ファイルを追加します。ここでは、IPv6 向けのネットワーク分離設定を初期化する環境ファイルを追加します。
  • -e /home/stack/network-environment.yaml - オーバークラウドのデプロイメントに別の環境ファイルを追加します。この場合は、IPv6 に関するオーバーライドが含まれます。

    network_data.yaml ファイルに ipv6: true の設定が含まれていることを確認します。以前のバージョンの Red Hat OpenStack Platform director には、2 つのデフォルトルートが含まれていました (外部ネットワーク上の IPv6 用ルートおよびコントロールプレーン上の IPv4 用ルート)。両方のデフォルトルートを使用するには、roles_data.yaml ファイルの Controller 定義に default_route_networks パラメーターの両方のネットワークが含まれるようにしてください。例: default_route_networks: ['External', 'ControlPlane']

  • --ntp-server pool.ntp.org - NTP サーバーを設定します。

オーバークラウドの作成プロセスが開始され、director によりオーバークラウドノードがプロビジョニングされます。このプロセスは完了するまで多少時間がかかります。オーバークラウドの作成のステータスを確認するには、stack ユーザーとして別のターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

$ source ~/stackrc
$ heat stack-list --show-nested

オーバークラウドへのアクセス

director は、director ホストからオーバークラウドに対話するための設定を行い、認証をサポートするスクリプトを作成します。director は、このファイル (overcloudrc) を stack ユーザーのホームディレクトリーに保存します。このファイルを使用するには、以下のコマンドを実行します。

$ source ~/overcloudrc

これで、director のホストの CLI からオーバークラウドと対話するために必要な環境変数が読み込まれます。director のホストとの対話に戻るには、以下のコマンドを実行します。

$ source ~/stackrc
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.